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ミステリー倶楽部の計画

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ミステリー倶楽部の計画

4 - 藤堂なぞときと演劇女優③

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2019年08月13日

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劇場にて

カノン

うわー。でかい劇場ですね。

小和田アイ

ええ。この建物なかには大小いくつかの舞台があるんです。

なぞとき

カノン。

カノン

なぞとき

念のためスマホで劇団長との会話、録音しておいてくれ。後で重要な証拠になるかもしれない。

カノン

オッケー。

劇場内部にて

小和田アイ

さ、この二階フロアが私たちのフロアです。

小和田アイ

多分、劇団長もどこか…

へいへいへい!P君、まじかよ、勘弁してくれよー!

小和田アイ

あ、

カノン

なにあのテンション高い人…。廊下を大声で電話しながら歩いてきて迷惑だわ。

小和田アイ

…あれが劇団長です。

カノン

え!?あれがー?

なぞとき

ふーん。

劇団長

てことで切るね!もっとメインな扱いになったら電話してちょ。

劇団長

…ん?

小和田アイ

団長!

劇団長

おー、アイたんじゃーないの。
なーにしてんのよー。

劇団長

んー、て、あれー。
そこの人たちはだーれ?

小和田アイ

劇団長、廊下ではあれなんで、どこか中に。

劇団長

なーに、神妙なおはなしー?
じゃ、団長室にゴー!

カノン

…なにこの人。

なぞとき

ははは…。

劇場2階 団長室にて

劇団長

さーて、どうしたのっ!

小和田アイ

まずこの人たちは、私と同じ高校の生徒で、

なぞとき

藤堂なぞときです。

カノン

飛島カノンです。

劇団長

おーけっ!なぞくんとカノちんねー!

小和田アイ

彼らには今、例の脅迫状について捜査してもらってます。

劇団長

…!

なぞとき

(…ん?雰囲気が変わった?)

劇団長

あー、あのこっわーい脅迫ちゃんねー。

なぞとき

(…気のせいか?)

カノン

あの、劇団長さんは小和田さんに届いた脅迫状について何か心当たりはありますか?

劇団長

心当たりねー。

劇団長

あるよ

なぞとき

え!?

劇団長

この世ー界、有名になればなーるほど、そういーうのも増えるのよ~

なぞとき

(…小和田さんも同じようなこと言ってたな。)

カノン

あなた!

劇団長

ん~?

カノン

それでも劇団長ですか!?

劇団長

…どういうことかなー?

カノン

こんなに小和田さんが悩んで、怖がっているのに、ふざけた口調で全く真剣に聞いてないじゃない!!

なぞとき

おいカノン!

カノン

もういいわ!

カノン

行きましょうよ小和田さん、なぞとき!

カノン

ここにいたって無駄よ!!

そう叫んだ、カノンは一人の部屋を飛び出した。

小和田アイ

カノンチャン!

なぞとき

…団長さん、すいません。

なぞとき

あいつすぐ頭に血が昇るんです。

劇団長

…いーや、ああいう熱いのは嫌いじゃない。

劇団長

いい友達を持ったじゃない?アイちゃん。

なぞとき

(また空気が変わった…。この人……。)

なぞとき

劇団長さん、あなた本当は何か心当たりがあるんじゃないですか?

劇団長

さっきも言ったけどね。心当たりはある。

劇団長

でもね、それは言えない。

なぞとき

!!

なぞとき

何故です。

劇団長

これはもはや当事者同士の問題だよー。

なぞとき

(当事者同士?)

劇団長

いーい?アイタン。

劇団長

君が望むのなら今すぐにでも、警察でもなんでも相談するし、問題にするよ。

劇団長

戦うか、退くか、和解か、見過ごすか。

劇団長

結局、数少ない道を選んで行くしかない。

小和田アイ

…。

劇団長

何が正解かは分からないよ。僕は今でも分からない。

劇団長

僕の今この選択も、正解なのかは分からない。

劇団長

でも僕は選択するのさ、団長として。

劇団長

…君も、他の団員も僕にとっては大事な家族なのだからね。

なぞとき

……。

なぞとき

分かりました。では小和田さんそろそろ行きましょうか。

なぞとき

団長さんありがとうございます。

劇団長

…。

小和田アイ

…ええ。ではこの辺で。

劇団長

アイタン最後に一つだけ。

小和田アイ

劇団長

劇には観客が必要だ。君はそれを心の底から理解してる。

小和田アイ

…。

劇団長

そこの探偵ボーイも、僕もその観客さ。

劇団長

役者の使命は、観客を最後には笑顔にすること。

劇団長

それを肝に命じることだ。団長からのアドバーイす!!

小和田アイ

…分かりました。

なぞとき

…。

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