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あれぇ…なんで私こんな所にいるんだろ…?
──熱い
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い…!
体に力が入らず、手先の感覚は既にない。ただ《熱》だけが彼女の体を支配する。
…いや違う…暑いんじゃない……痛いんだ…
どうやら《痛み》を《熱》と錯覚していたようだ。
隣に倒れている✕バルの姿を見る。彼は大量の血を流してうつ伏せになっている。
見る限りほぼ体は真っ二つ、皮一枚でかろうじて繋がっている感じだ。
……恐らく彼も…そして自分も助からない。
?
鈴の音のような声が聞こえる。 そしてまた誰かを血の絨毯に迎え入れる。
?
彼の小さな悲鳴が聞こえる。そしてただ一言
?
──お前ら二人を救ってみせる。
そう言って、彼、菜月昴は命を落とした。
その瞬間体が浮いた気がした。