引っ越してから、一年が経った。
俺は宇美ちゃんが心配だった。
俐久
お願いします、
あの街に戻らせて下さい!
あの街に戻らせて下さい!
なかなか許してくれなかった、
両親をやっと説得して
俺は、またあの街に戻ってきた。
そして
たまたま転校した学校で
宇美ちゃんと、再会した。
休み時間に、俺は 宇美ちゃんに話しかけた。
宇美
なんで、こっちに
戻って来たの?
戻って来たの?
俐久
…宇美ちゃんが、
心配だったから
心配だったから
俐久
俺だけ戻って来たんだよ
宇美ちゃんは、アイツを殺した事が
凄くショックだったみたいだし。
宇美
あ、ありがとう
俐久
…うん
俐久
ところで、そのノートには
何書いてるの?
何書いてるの?
宇美ちゃんの机の上に あったノートを
覗き込んだ。
宇美
………
宇美
お母さんを殺した犯人を
宇美
探し出すためのノートだよ
俐久
!?
俺は目を見開いた。
だって、アイツを殺したのは
俺たちだろう?
犯人を探し出すなんて、
宇美ちゃんは何を言っているんだ。
俐久
……っ、
俐久
えっと…
宇美
色々、調べてるの
俺は、宇美ちゃんが
殺人を犯したことがショックすぎて
記憶を、塗り替えてしまったのだと、 悟った。
宇美
絶対、
宇美
絶対見つけ出すの
俐久
………
俐久
分かった
俐久
俺も犯人探し、
俐久
手伝うよ
いつか、本当の事を話そうと、
決めた。







