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第3話
牙を剥く獣たち
その夜、蒼太は組の定例会議を終え、 ラウンジへと足を運んだ。 VIP専用のその空間には、 奈々の姿があった。 だが
玲央
そう声をかけたのは、蒼太ではなかった。 暗がりから現れたのは、黒髪に整ったスーツ、そして右手に光る金の指輪をはめた男
玲央(れお)
かつて別の組織にいたが、現在は裏社会で独自に力を伸ばしつつある、危険な男。 奈々とは昔、ほんのわずかな関係があった。 それが、蒼太にとって最大の“地雷”だった。
奈々
玲央
わざとらしい祝福の言葉を、奈々は黙って受け止めるしかなかった。 けれど、その視線の端には蒼太が立っていた。
蒼太
蒼太の声が、低く鋭くラウンジに響く。 奈々が咄嗟に立ち上がると、蒼太と玲央の間に立とうとする
奈々
蒼太
その声には、いつもの優しさがなかった。 代わりに滲んでいたのは、嫉妬と怒り、そして、不安。
玲央
蒼太
玲央
玲央は不敵に笑う。 だが、その瞳の奥には、鋭い殺意がわずかに揺れていた。
玲央
蒼太
玲央
静かな火花が、二人の間で散った。
奈々は、まだ知らない。 この夜を境に、彼女を巡る“裏社会の恋”が、さらに過激に、熱を帯びてゆくことを。
どうだったでしょうか?
バチバチな2人も推せますね(◜ᴗ◝ )
次回:玲央が奈々に助けられた過去
お楽しみに
バイバイ