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静かな部屋に、 スマホのアラームが鳴り響いた。
朝日が、カーテンの隙間から差し込む。
さとみ
布団から手だけを伸ばして、 適当に止める。
時計を見る。
7時12分
……やばい。
さとみ
そう言って、 ベッドから降りる。
返事はない。
さとみ
少しだけ眉をひそめながら、 隣の部屋のドアを開けた。
そこには、 きれいに整えられたベッドと、 使われていない机。
何もない部屋。
さとみは数秒、 黙ったまま立ち尽くした。
そして。
さとみ
小さくつぶやいて、 視線を逸らす。
さとみ
誰もいない部屋に向かって、 そう言った。
そのまま廊下へ出る。
階段下から、 トーストの焼ける匂いがした。
莉犬
明るい声が飛んでくる。
ダイニングには、 莉犬、ジェル、ななもり。、るぅとがいた。
るぅとは席について、 静かに牛乳を飲んでいる。
莉犬
さとみ
一瞬。
空気が止まった。
ジェル
莉犬が、 困ったように笑う。
莉犬
るぅとは、 コップを置いた。
るぅと
その声は静かで、 感情が読めなかった。
さとみ
席に座る。
空いている椅子が、 一つあった。
さとみは当たり前のように、 その椅子の前にも皿を置く。
ななもり。
さとみ
ななもり。
さとみ
ななもり。は、 言葉を失う。
さとみは不思議そうに首をかしげ、 隣を見る。
さとみ
沈黙。
るぅとが、 ゆっくり立ち上がった。
るぅと
そのまま、 鞄を持って玄関へ向かう。
莉犬
ジェル
扉の閉まる音が、 家の中に響いた。
さとみはトーストをかじりながら、 何でもないように言った。
さとみ
その時。
窓ガラスに、 一瞬だけ、 青い髪の少年の姿が映った。
笑って、 さとみに何かを言っている。
でも、 声は聞こえない。
さとみだけが、 少し笑った。
さとみ
莉犬の手から、 コップが落ちた。
ガシャンッ——
#にじさんじ