純一
なぁなぁ!
純一
今日、一緒に遊ぼうぜ!
もうすぐ御前の誕生日だからな!仕方ねぇから買ってやるよ!
もうすぐ御前の誕生日だからな!仕方ねぇから買ってやるよ!
美桜
何よその上から目線は……別に頼んでませんけど?
詩織
ちょっと美桜!イチャイチャしないでよー!!
良哉
うわー、お似合いだよ!
(*σ´³`)σヒューヒュー
(*σ´³`)σヒューヒュー
美桜
は!?こんな奴と恋人とかマジありえない!
純一
御前らうるせえよ!こんな怪力ババアと恋人とかないし!
詩織
あーもう、ほんっと仲良いよねー……
デパートで
美桜
御免!私、電話してくる
純一
お、了解
不良
おい、御前、純一か?
純一
!?お前は……
不良
御前、最近、ムカつくんだよ。こっち来いよ
純一
なっ……!?
美桜
御免、遅くなった
美桜
あれ?
美桜
純一……?何処?
学校
美桜
ねぇ、純一!
純一
……
美桜
あ、あの……ノート提出……
純一
……あ、うん。これ
美桜
(無表情だ……)
美桜
(ど、どうして……)
詩織
ねぇ、美桜?純一と何かあったの?
美桜
わかんない……どうせあいつが勝手に拗ねてるんでしょ
美桜
この前デパートのカフェで席を立って戻ってきたらいなくなっててそこから……
美桜
まじほんとなんなの……?
詩織
そうなんだ……
詩織
何かあったら頼ってね?いつでも力になるから
美桜
うん、……分かった
詩織
え?
美桜
嘘……
美桜
純一……?
美桜
どうして……?
詩織
不良に……目をつけられていた?
詩織
でもあいつが反抗しない訳が無い
詩織
よっぽど理由がなきゃ
美桜
まさか……
美桜
あれ、何か……ポケットに入ってる。なんだろ
美桜
……!手紙だ…しかも純一から
詩織
なんて書いてある?
美桜
「美桜へ
誕生日おめでとう!
黙っててごめん。
俺、不良に目をつけられてて、御前まで巻きこまれて欲しくなくて……ずっと避けてた。
またいつか遊びに行こうな!
実はさ、俺、お前のことずっと好きだったんだ。
手紙なんて形になってごめん。有難う。
あ、あとネックレスは誕プレな!
純一より」
誕生日おめでとう!
黙っててごめん。
俺、不良に目をつけられてて、御前まで巻きこまれて欲しくなくて……ずっと避けてた。
またいつか遊びに行こうな!
実はさ、俺、お前のことずっと好きだったんだ。
手紙なんて形になってごめん。有難う。
あ、あとネックレスは誕プレな!
純一より」
美桜
なんかもう1つ……入ってる
美桜
ネックレス?あ……
美桜
……これ、デパートで私が欲しいって言ったやつ!
美桜
……純一……!
詩織
そんな……
美桜
うぁあ……
美桜
純一……
美桜
私も……大好きだよ。
美桜
こんなことになるなら、早く行っておけばよかった。大好きだって、伝えればよかった。
美桜
こんなんじゃ……喜んでいいのか泣くべきなのか分からないよ……
美桜
有難う……純一……
本当に、大好きだよ
本当に、大好きだよ
あれから五年後、未だに私は、恋人を作らずにいます
純一が忘れられないからです。
でもこれはこれでいいと思っています。そしたら、ずっと純一を忘れないから。
皆さんも、大切な人や、愛しい人は大事にしてあげてください。
その思い出は、必ず一生の宝物になりますから。