中島敦
シグマ
シグマの作ったクッキーは、どれもお店で売っていそうな形、色などが整っていた。
それに比べて敦は少し形が歪であり、焦げてしまっていた。
中島敦
シグマ
シグマ
鼻高らかに言うシグマを見て、敦は思わず笑ってしまう。
シグマ
中島敦
シグマ
中島敦
中島敦
中島敦
だいぶ、……なんだったか?
敦は何を言おうとしていたのだろうと口元に手を当てる。
だいぶ、やわらかくなった。そうとでも、言いたかったのか?
それなら、おかしい。
シグマはもとからこのような性分だったはずだ。
可愛らしい無垢な三歳児のような……
……
三歳児のような?
誰が言った言葉だった?
三歳児、など敦が思いつくはずがない。
それなら、一体誰が?
中島敦
シグマ
中島敦
シグマ
シグマ
……そうじゃないか。
フェージャとゴーゴリがふざけてつけたのを、
この目でちゃんと見ていたじゃないか。
そこでフェージャが大きな口を開けて笑っていたから、
フェージャにもこんな一面があるのだと、
ドキドキしていたことを忘れたのか。
中島敦
中島敦
シグマ
シグマ
シグマ
中島敦
中島敦
二人の笑い声が厨房中に響いた。
そして十九時。
フェージャとゴーゴリはへとへとになって帰ってきた。
それだけ忙しいんだろう。
そう思い、敦はお疲れ様ですと声をかけた。
フョードル・ドストエフスキー
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
フョードル・ドストエフスキー
シグマ
中島敦
和気あいあいとした雰囲気の中、
ふとフェージャが大きなあくびをした。
それを見たゴーゴリとシグマは驚いたような顔をして、
ニコライ・ゴーゴリ
シグマ
と少し呆れの入った声色で言った。
中島敦
敦は手に持っていたクッキーの袋を背中に隠して、
フェージャを寝室へと誘導する。
寝室に着くと、フェージャは勢いよくベッドに飛び乗った。
中島敦
フョードル・ドストエフスキー
そうコロコロした後、
フェージャは座り込み、敦に向けて手を差し出した。
中島敦
フョードル・ドストエフスキー
ギクリ、と心臓が波立つ。
中島敦
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
コメント
6件
流石シグマきゅん…3歳児とは思えないツッコミだ。
信者笑 すごくおもろい。好き(