あれから特に何もなく、数日がすぎた。
○○は今日も雑用をこなしている。
○○
(あれから何もないな)
○○
(なんだったんだろうあれ...
夢...?)
夢...?)
○○
(あんなの現実なわけないもんね...
うん...)
うん...)
あの時を思い出し、○○は顔が熱くなってくるのを感じる。
○○
だめだめ!
○○
仕事に集中しなきゃ
りん
ねぇねぇ○○ちゃん!
後ろから声をかけられ振り返ると、りんが笑顔で手を振りながらこちらへ走ってきているのが見える。
○○
りんくん...!?
お、お疲れ様です
どうしたんですか...?
お、お疲れ様です
どうしたんですか...?
○○
何かありましたか...?
りん
いや、そういうわけじゃないんだけど、ちょっと君と話したいことがあって
○○
話したいこと...?
りん
そう、ここじゃあれだから...
僕の控室に行こう
僕の控室に行こう
○○
え...?
りん
嫌...?
○○
い、嫌じゃないですけど...
りん
じゃあ決まりだね
行こうか
行こうか
りんは○○の手を引き、控室へ入る。
○○
あ、あの...話ってなんですか...?
りん
話?話っていうのはね...
りんはそう言いながら、○○を壁へと追い詰めていく。
○○
え、ええと...あの...?
○○の背中が壁にぶつかり、りんを見上げるしかなくなる。
りん
話なんてないよ
りん
ただ君を...
りんさーん?ここですかー?
ノックの音とともにマネージャーが入ってくる。
りんは慌てて○○から離れる。
りん
はい
ここにいます
ここにいます
マネージャー
次の撮影まであまり時間がないので、すぐに準備してください。
りん
はい
マネージャー
そちらの方は?
○○
あ、スタッフです...
マネージャー
スタッフ?見たことない顔だけど...
○○
最近入ったばかりなので...
マネージャー
そうなんですね
でも、新人がどうしてここに?
でも、新人がどうしてここに?
○○
りんさんに呼ばれて...
マネージャー
りんさんに?
りん
この子がすごい頑張ってるから、僕が褒めてあげようと思って呼んだんです
マネージャー
そうですか。
まあとにかく次の予定まで時間がないので、りんさんは急いでください。
まあとにかく次の予定まで時間がないので、りんさんは急いでください。
りん
はい
マネージャー
そしてスタッフさんは、ご自分の仕事に戻ってください。
○○
はい
○○
(あーびっくりした...)
○○
(今日は書類作業だけだから、早く終わらせて帰ろう...)
○○
(というか、りんくん何か言いかけてたみたいだけど、何を言おうとしてたんだろう?)
スタッフ
○○さん、少しお時間いいですか?
○○
は、はい!
スタッフ
仕事内容の変更についてなんですけど、りんさんが○○さんのことをすごく気に入っているようで...
○○
...!
スタッフ
それで、来週からはLarkの3人と直接関わる仕事を任せようと思っているのですが、大丈夫ですか?
○○
は、はい...!
スタッフ
良かったです。
では、来週からお願いしますね。
では、来週からお願いしますね。
○○
はい!
○○
(え〜!そんなことってあるんだ...)
○○
(りんくんとさらに関われるなんて嬉しすぎる...!)
○○
(でも、直接関わるってことはそれだけ責任重大だよね、頑張らないと)
家に着く。
○○
来週からりんくんと...
○○
だめだ、こんな気持ちのままじゃ...
○○
でも...好きな人の近くで働けるんだもん
ドキドキして当たり前だよ
ドキドキして当たり前だよ
○○
顔赤くならないように気をつけなきゃ...
○○
あ、さきちゃんからメッセージだ
さき
バイトどう〜?
○○
いい感じだよ!
さき
良かった!
○○
それで実は、来週からLarkと直接関わる仕事を任されることになったんだよね
さき
え!?
さき
まじ??
○○
まじ
さき
でも○○ちゃんバイトじゃん
○○
いやそうなんだけど...
さき
うん
○○
なんかりんくんが私のこと気に入ってくれたみたいで...
さき
え...?
さき
それほんと?
○○
うん...
スタッフさんが言ってた
スタッフさんが言ってた
さき
え、そんなことあるんだね
○○
ね、私も今頭が追いついてないよ
さき
いいな〜
私もあおいくんに気に入られたい〜!
私もあおいくんに気に入られたい〜!
○○
もっと3人と仲良くなれたら、さきちゃんのことあおいくんに話そっか?
さき
まじで!?いいの!?
○○
いいよ!
でも、すぐには難しいから気長に待ってて
でも、すぐには難しいから気長に待ってて
さき
もちろんだよ!!
あおいくんに私のこと話してくれるんだったら、いくらでも待つ!
あおいくんに私のこと話してくれるんだったら、いくらでも待つ!
○○
さきちゃんは、嫉妬とかしないの?
さき
嫉妬?
○○
うん、だって私があおいくんと仲良くなっちゃうかもしれないんだよ?
さき
あーそういうことね
確かに死ぬほど羨ましいけど、嫉妬はしないよ
確かに死ぬほど羨ましいけど、嫉妬はしないよ
○○
なんで?
さき
だって○○ちゃんはりんくん一筋じゃん
○○
確かに...
さき
でしょ?だから嫉妬しないかな
○○
そっかぁ...すごいね
私は誰にでも見境なく嫉妬しちゃうわ...
私は誰にでも見境なく嫉妬しちゃうわ...
さき
笑
○○ちゃんは嫉妬深いもんね笑
○○ちゃんは嫉妬深いもんね笑
○○
そうなんだよ〜泣
○○
りんくんはなんで私のことが気に入ってるなんて言ったんだろう...?
○○
私のどこがいいのかな...
○○
聞きたい...
○○
でも勇気ない...