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mikoto
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使いまわしのモブ
誰かの声で、教室中が窓の方を向いた。
壁の上
立体機動装置をつけた兵士たちが、高速で駆け抜けていく。
使いまわしのモブ
使いまわしのモブ
一気に騒がしくなる教室
さとみ
ジェル
るぅと
壁の向こうには巨人がいる
だからみんな、 調査兵団に憧れていた
その中で
ころんだけは、黙って窓の外を見ていた
兵士たちを見つめるその目は、 周りみたいな“憧れ”じゃない
もっと重くて
苦しそうで
まるで、 本当の戦場を知っているみたいだった
莉犬
ころんは一瞬だけ目を見開き、 すぐ笑った
ころん(表)
莉犬
ころん(表)
いつもの声
いつもの笑顔
だけど
机の下で、 ころんの手は小さく震えていた
ゴゴゴゴ……
低い振動が床を揺らした
使いまわしのモブ
教室が静まり返る
窓ガラスがビリビリと震え始めた
ドォォォォン!!!!
耳を裂くような爆音
大きく揺れる校舎
誰かの悲鳴
使いまわしのモブ
窓の外
遠くの壁から、 黒煙が上がっていた
壁が壊れるなんて、 あるはずない
でも
ころんだけは知っていた
この音を
この絶望を
そして
壁の向こうから、 巨大な“手”が現れた
mikoto
mikoto
mikoto