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吸血鬼の俺と喋れない彼女 (リメイク)

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吸血鬼の俺と喋れない彼女 (リメイク)

13 - 吸血鬼の俺と吸血鬼になった彼女

♥

117

2022年02月02日

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猫又

スタート

兄さん

おお、来たか

その他の皆は会議室でゆったりとした時間を過ごしていた

トントン

吸血鬼なったんやな

テラ

ええ、断る理由はありません

んで?話さんとあかんことって?

大先生が話を進める

テラ

皆さん、勘が良い人は気付いてるんじゃないでしょうか

テラ

グルッペンとか、オスマンさんとか

テラ

ん~ゾムさんも分かっているかな

オスマンは意味ありげに微笑む

何を話されるか分かったらしい

テラ

ま、話を続けましょう

テラ

私は白銀の死神です

静かに微笑んでそう言った彼女の瞳は、紅色に揺れていた

オスマン

!まさか当たってるとは

嘘だろ、分かってただろ

テラ

なんとなく気付いていたでしょう?

テラ

貴方達には人殺しの気配が

一度話し合いをしている

その目、気配、全てに置いて何処か可笑しかったから

グルッペン

…まあな

グルッペン

ただの人としては目が鋭すぎる

オスマン

なんで、死神になったのめぅ?

問題の事を問う

彼女は口を開き、低い声を発す

現代の奴が聞いたら動けなくなるぐらいの殺気で

テラ

復 讐 だ よ

テラ

私はね、虐待を受けてたの

テラ

んで、耐えれなくて家を燃やした

テラ

この火傷はね

テラ

道連れにしてやるって

テラ

家族に捕まれたの

テラ

面白いよねぇ

人間って醜いよね

テラ

私は人間が嫌い

テラ

だから、殺した

テラ

みんな、殺した

彼女の紅の唇が弓形になり、歪な笑みを浮かべる

何を勘違いしていたんだろうか

彼女はとっくに俺たちの仲間だ

人間に失望し、人間であることをやめる

そして、他人を好きになることに躊躇いがある

テラ

死神?

テラ

大変結構

テラ

私には私なりの正義があるのだから

何時かの自分達を思い出させるような言動

グルッペン

いいだろう

グルッペン

それでこそ俺の仲間に相応しい

俺が認めたことにより、皆が口を開く

シャオロン

内ゲバ?大歓迎!

チーノ

他の正義なんて露知らず

兄さん

自分の正義を突き通す

トントン

個性様々 十人十色

エーミール

人間嫌い?大変結構

無能?それでもええ

しんぺい神

やるときやれば切り捨てなし!

オスマン

た、だ、し

オスマン

隠し事もなし!

ひとらんらん

嘘がばれたら

ゾム

食害や!

ロボロ

時にはギスギス

ショッピ

ストレス発散

グルッペン

真なる世界の主役は?

全員

我々だ!

流れるように息ぴったりな決め言葉が出てくる

そんな様子に少し笑いながらテラが言う

テラ

よろしくお願いいたします

テラが軽く会釈する

そして、顔を上げるとその顔には 前までの優しい目はなく

鋭い目が静かに嗤っていた

グルッペン

それが本性か?

テラ

ええ、隠し事はなしなんでしょう?

美人なだけあり、迫力があるな

ゾム

ひとらんに似とるな

テラ

そうですか?

兄さん

怒ったとき限定のな

グルッペン

オスマン先生にも似ていないか?

開眼したときのな

ひとらんらん

同意

オスマン

こんなに怖くないめぅ

エーミール

まあまあ

エーミール

とりあえず今日は寝ましょうよ

グルッペン

だな

各自誰かと話しながらや、言い合いをしながら部屋に戻っていく

俺はトントンに事情を聴かれながら

自室のベッドに寝転がる

グルッペン

あ~

今日は色々ありすぎて疲れた

そんなことを思いながら眠りに着く

カタン

そんな雨音に紛れた小さな物音で目が覚める

今は午前2時 この時間なら皆は寝ているはずだ

気配を殺して音の方へ行く

音の主は外にいた

それは雨の中静かに佇んでおり

儚い、陽炎のようだった

元々色が薄い彼女は今にも消えそうだ

テラ

雨、止みませんね

テラ

明日は晴れますかね

そう言う、彼女は人間らしい綺麗すぎる笑みを浮かべる

グルッペン

テラ!

気配が消えそうだった

もう、失いたくない

怖い

そう思って彼女を引き寄せた

テラ

グルッペン?

グルッペン

…いかないでくれ

子供のようだと、自分でも思う

テラ

へ?

グルッペン

…月はずっと前から綺麗だったぞ

少し落ち着き、返事をする

テラ

フフッ

テラ

そうですか、嬉しいです

もう、失いたくない

怖い それで頭がいっぱいだったのだが

テラ

どうしたの?

テラが優しく抱きかえしてくれる

こうすると、俺よりテラが少しだけ小さいのを改めて実感する

グルッペン

…すまない

テラ

いいよ、

グルッペン

もう少しこのままでいさしてくれ

テラ

雨に濡れてしまうよ?

そう言いながらも抵抗はしない事に安心して、顔を埋める

グルッペン

…テラはいなくならないよな?

震える声、情けないな

これしきで動揺するなんて

テラ

さあ

テラ

居なくならないよう頑張るね

そう言った彼女はなにかを悟っていたんだろう

彼女は間違いなく我が身を投げ出すだろう

彼女からすれば、死んだはずの命なのだから

グルッペン

頼む、いなくならないでくれ

テラ

死ぬならグルッペンの役に立つよ

テラ

側にいれるようにするし

テラ

だから、

テラ

泣かないで

彼女が俺の頬をぬぐう

その言葉で、気づいた

涙なんてとっくに枯れていたはずなのに

俺の心が、また彩られた

猫又

終わり

luna

あと、二話ぐらい?

猫又

増えてね?

luna

増えてる

猫又

次回

luna

その後…

luna

ということで

バイルナ❗️

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