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コメント
10件
なんか意外と冷たいキャラがニノにハマってます!
少し優しくなって安心したε-(´∀`*)ホッ 続き待ってるね!
今回も面白かったです! 続き楽しみに待ってます!
真菜
和也
和はフフッて怪しげな笑みを浮かべながら、コツコツ…、と足音を立て私の前へゆっくり歩いてきた。
和也
真菜
和也
真菜
和也
真菜
それから奥の、今ではほとんど使われてない奥の突きあたりにある狭い空き部屋に和と一緒に入った。
和也
なーんて、空き部屋の中をキョロキョロ見渡しながらそう言う。
真菜
和也
真菜
和也
真菜
和也
真菜
って返したその瞬間、ダンッ!って壁を叩く音が部屋中に響いた。
和也
和也
真菜
和也
鋭い目付きで私を睨む和、私から見る和の姿はまるで“悪魔”のようにみえた。
真菜
ずっと睨みつけるように見てくる和に 怖くて、身体は震え始めてて堪えきれなくなった涙がポロリと額に溢れた。
何でだろ、こんな事、日常茶飯事のようにあってもう慣れてるはずなのに…
拭っも拭ってもポロポロと出てくる涙。
そんな私に、和は困ったように眉を八の字に下げながら
和也
って言いながらポリポリって片手で頭を掻いた。
和也
和は涙が溢れ出す瞼に自分の服の袖で優しく涙を拭ってくれた。
和也
泣いてる最大の要因は“和”なんだけど
そんなこと、口が裂けても言える訳もなく
真菜
って、自分で自分を悪者にして謝るのはいつも、私。
和也
スーツのポッケから黒色の自分の携帯を取り出し時間を見る。
真菜
そう言って、逃げるかのようにその場を去ろうとするけど、それを阻止するかのように右手を後ろから引っ張られた。
真菜
和也
真菜
和也
真菜
和也
もうそれは“反抗したらどうなるかわかってるよな?”って言っているようなもので“嫌”なんて言えるはずもなく
真菜
和也
和はポンポンと私の頭を軽く撫でて“それじゃ”って先に出ていった。
真菜
それからお手洗いの鏡で目を見れば案の定、そんな状態。
持ってたタオルハンカチを水で湿らせて目を冷やし、少しマシになったかなって所で自分の席へと足早に戻った。
翔
真菜
そう軽く返事して、やりかけだった仕事に取り掛かろうとすれば
翔
真菜
翔
真菜
“他の男ともう話さない”
さっき和に言われた言葉が頭の中に残ってて、翔への返事がぎこちなく、適当な感じになってしまった。
次、翔と話しているとこがバレたら間違いなく“お仕置き”
まぁ今日のこともあれで済んだのだってラッキーだった訳だし、普段だったら“暴力”だもんね
翔
========= 7時に 会社前で待ってる。 =========
会社の昼休み時間。メールが届いてるなって思って確認すれば絵文字、顔文字一切なしの和からのメール。
真菜
そう1人で呟きながら社員食堂の隅っこで1人で昼ご飯を食べる。
翔
って、両手でおぼんを持った翔がコトン、と私の正面におぼんを置く。
真菜
翔
そう言って、私の目の前の席に腰を下ろした。
真菜
翔
真菜
そう返して自分の昼ご飯をもぐもぐと食べる。
翔
真菜
翔
真菜
翔
そう言いながら何かを察したかのように私の顔を覗き込む。
真菜
変に翔に心配かけたくなかったからそう誤魔化した。
けど
翔
って小さな声で翔が呟いていたことに私は気づかなかった。
7時00分
会社の時計を見て和との約束の時間に気づいた。
ほんとは終わらせたかった仕事も明日にまわすとして、急いで片付け、帰り支度をする。
翔
真菜
翔
真菜
そう言いながらバッグに持って帰る荷物を詰め、オフィスを出ようとした時
翔
って不意に翔が声かけてきた。
真菜
翔
真菜
翔
言えるもんならすぐにでも言ってしまいたいけど、迷惑かけられない。
真菜
そう言ってオフィスを出た。
真菜
和は少しでも遅れるとすぐ“お仕置き”私は息を切らして、会社を出れば入り口付近の柱にもたれ掛かりながら、腕組みをして待っている和の姿がみえた。
和は私の姿を見つけるなり、徐々に私との距離を縮めていって
和也
っていう和の声は明らかに“怒ったような”声で
真菜
和也
真菜
和也
真菜
和也
真菜
和也
真菜
和也
真菜
和也
そういう彼の表情には一切笑みが見えず、無表情のまま言う和が凄く怖くて私は声に出さずに、ただただ黙り込んだまま、ゆっくりと頷いた。
真菜
あれから家へ帰ったあとはいつも通りの“お仕置き”
さっき付けられた傷がズキズキと痛んだ。
真菜
ほぼ毎日受けてるからどんどん傷だらけになっていく私の身体__。
ねぇ…和、私は和に1つ疑問がある
“和は今でも私の事を本当に好きなんですか?”
毎日のように受ける“お仕置き”これはいわゆる“D V”ってやつだ。
正直な話、毎日が嫌になってる、いつになったらこの“お仕置き”は終わるのかな
いや、もうそんな終わりすら、もう無いのかもしれない
そんな時、コンコンッて軽くノックした後、和が入ってきた。
真菜
何も言葉にしないまま徐々に歩み寄る和に思わず、一歩下がろうとすれば
和也
そう言って和はクイッて、私の顎を器用に利き手で持ち上げると和は私に、深い、深い“大人”なキスをした。
真菜
久しぶりの、しかも突然すぎるその行為にされるがまま。
和からのキスは嬉しくて、でも恥ずかしいからドキドキして昔はこれが大好きだった。
なのに…、どうしてだろう久しぶりのキスなのに前みたいに素直に喜べてない私
私は今でも和のことが好きなのかな
真菜
和也
いつもならまだ就寝中の和。
今日はもう珍しく起きてTV観ながらコーヒーを飲んでいた。
いつもの流れだったら私がご飯の支度を終えたあと寝室まで起こしに行くんだけどね。
真菜
和也
真菜
和也
真菜
そう言いながら台所に行ってパンを焼こうとした瞬間、ふわっと覆いかぶさるように和の細くて白い腕が私の腰に巻きついて、ぎゅっと抱きしめられた。
真菜
和也
話しかけるけど和は無言で、それどころか抱きしめる力は増して、強く抱きしめられてるせいかそっから身動きがとれず、しん…、とした静かな時間が流れた。
真菜
和也
真菜
和也
真菜
そう言いながら和の腕から自力で離れようとすれば、和はぐいって勢いよく私を胸の中に引き戻し、再び私は和の胸の中に収められる。
真菜
そう言った瞬間、和の口から出た言葉が
和也
真菜
意味わからなくて確認するかのようにそう訊けば…
和也
真菜
和也
和也
和也
そう言いながら私の方を見る瞳が怖い。
真菜
って答えれば、和は“ふぅん…”と呟く。
和也
その瞬間心臓がドクンッて飛び跳ねるかのように反応した。
正直、今は和の事どう思ってるのか自分でも分からなかった。
だからって“好きじゃない”って訳でもない。
答えるのに迷ってたら
和也
って和が見るからに不機嫌そうな表情顔を浮かべながらそう言うから
真菜
和也
真菜
和也
ってそう言うもんだから私はあやふやなこの気持ちのまま
真菜
そう答えた。