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ソウマ

ふとした疑問なんだけど

ウツギ

どうかしたか?

ソウマ

華撃団の実力ってどんなものなの?

ウツギ

明確にこのくらいとは言えないな

ウツギ

強いて言えばこの付近を根城にしてるベビードラゴンくらいなら

ウツギ

苦戦することなく楽に倒せるな

ソウマ

そのベビードラゴンがどのくらいなのか僕は分かんない

ルーナ

あんたじゃ火の息で一撃だよ

ソウマ

めっちゃ強いじゃん

ルーナ

あんたが弱すぎるだけよ

ウツギ

ウツギ

ちょうどいい所にベビードラゴンが居るね

ウツギ

なら見せてあげる私の実力と刀の斬れ味をね

ベビードラゴンにゆっくり近づき腰に当てた刀をスッと抜く

ウツギ

久しぶりにあなたを狩るわ

ウツギ

申し訳ないけど皆に私自身を魅せるため

ウツギ

あなたの命貰い受けることにするわね

こちらに気付いたベビードラゴンは近づくウツギを警戒し牽制の火球を吐く

ウツギ

森の中での火球は頂けないな

飛んでくる火球に対して先ほど抜いた刀を縦に一振する

ヒュンと風を斬る綺麗な音を奏でたと思えば迫り来る火球は二つに分かれ消える

ソウマ

火球を斬り伏せた?

ファルマ

すごーい!

ファルマ

私も刀が使いたーい!

ルーナ

諦めなさい

ルーナ

貴女は自分の特性を活かして戦う方が刀持つより何倍も強いわよ

ファルマ

じゃあそーする

ウツギ

ウツギ

火球はこんなものね

ウツギ

それじゃあ次はその生意気な尻尾を斬らせてもらう

一度刀を鞘に収めつつベビードラゴンにと向かっていく

何度も火球を吐き近寄らせないように牽制するも簡単に避けられてしまう

遂には火球を吐き出せなくなるほどの距離まで迫られると腕を上げその鋭い鉤爪を振り下ろしウツギを仕留めようとする

ウツギ

ウツギ

尻尾じゃなくてその腕でもいいか

振り下ろされるベビードラゴンの腕に物怖じせず鞘に収めた刀に手をかけ、一気に上にと振り抜く

瞬間振り下ろしたその腕は手首から綺麗に落とされ血の雨がウツギに降り注ぐ

ウツギ

汚らしいわね…

ウツギ

予めマナスキンをまとって正解だったわ

ソウマ

結構グロいねぇ……

ウツギ

威力としては申し分ない程だが

ウツギ

私はあまりこの刀という武器は好きではない

ソウマ

そんな強くてカッコよかったのに?

ウツギ

今みたいに血の雨が降るからな

ウツギ

ウツギ

さて、そろそろ終わりにするか

片腕をやられて悶えるベビードラゴンにとどめを刺すため再度近づき

今度は首に狙いを定めて居合をする

ベビードラゴンはそのまま為す術なくウツギに負け、首をゴトンと地に落とす

ウツギ

ウツギ

ふぅ……

ウツギ

今見せれるものはこんなものね

ソウマ

こんな強い人が仲間になるのはかなり心強い

ルーナ

でも、相手は国一つ分の兵力

ルーナ

こんなに強くても数には勝てない

ウツギ

彼女の言うとおりね

ウツギ

そんな数相手にするのは現実的ではないから

ウツギ

一番手っ取り早いのはフェルナの悪事を世に広めること

ウツギ

もしくはフェルナ自身を殺すしかほかない

ウツギ

首謀者さえ抑えることが出来ればあとは烏合の衆と変わらぬ

ウツギ

統制もクソもないはずだ

エルリ

でも、問題はどうやって彼の元にたどり着くか…

ウツギ

その辺はまだ先のことだ

ウツギ

いずれ私の仲間が情報を持ってくる

ウツギ

それまでは君達の本来の目的のために動くといいだろう

ソウマ

ま、今から向かう場所は魔王討伐とは関係ないところだけど…

ウツギ

生き残るためには必要な事だ

ウツギ

関係ないわけがないだろうたわけが

ソウマ

うっす……

〜不思議な山小屋〜

ソウマ

ソウマ

ようやく着いた…

ルーナ

ここがウツギさんの話す剣術指導者のお宅?

ウツギ

あぁ

ウツギ

とんだ変わり者のジジイだ

アセビ

アセビ

うん?

アセビ

コイツは珍しい客だな

ウツギ

お久しぶりですアセビさん

アセビ

もうお前にはなんも教えんし何もやらんぞ?

ウツギ

大丈夫ですあなたから学ぶものも得るものもないんで

アセビ

社会性が皆無じゃなお前は!

ウツギ

ウツギ

切った薪を投げないでください

ウツギ

私だけならともかくお客人もいるので

アセビ

いつものお仲間じゃないのか?

ソウマ

ソウマ

随分とパワフルな爺様だね

ルーナ

どうもこんにちは

ファルマ

こんにちはー!

エルリ

お邪魔しています

アセビ

お前さんにもアイツら以外の友ができたか

ウツギ

仕事仲間です

ウツギ

彼らも彼女らも

アセビ

ま、来たもんは仕方ないねぇ

アセビ

立たせっぱなしも申し訳ないから家にあげてやるか

ソウマ

外装と内装の違いに風邪引くわ

アセビ

んで?

アセビ

こんな失礼な客人を連れてきた理由は?

ウツギ

簡潔に話すとその失礼な奴を鍛えて欲しい

ウツギ

それもなるべく短期間で

アセビ

アセビ

現実的ではないな

アセビ

口が悪いが現実的な判断ができるお前がそんなことを言うということは

アセビ

急を要するということか?

ウツギ

そうだ

ウツギ

長々と話したくないからそこは省こうと思ったが

ウツギ

やはり説明は必要か

アセビ

報連相はしっかりと教えたろ?

ウツギ

ジジイの説教はもう聞きたくはない…

ウツギ

パッと話すから何となく察して欲しいんだが

ウツギ

フローリア近辺で人攫い事件が多発しその元凶がフェルナという王族で

ウツギ

私達はその元凶を知ってしまったが故にライオットという王都と戦争になることになる

ウツギ

それで少しでも善戦するために鍛えて欲しいということだ

アセビ

そんな危ないものにわしを巻き込むな

ウツギ

宛がジジイしか無かったからな

アセビ

アセビ

全く…

アセビ

来たからには何とかしてやる

ウツギ

助かる

アセビ

だが、わしが教えれるのは剣術のみだ

アセビ

生意気なガキ以外は何も出来んぞ?

エルリ

エルリ

すいません

アセビ

なんだ?

エルリ

レイピアの指導も可能ですか?

アセビ

出来なくはないが専門外だな

エルリ

そうですか…

ウツギ

なんだ?エルリはレイピアを使うのか?

エルリ

護身にちょうどいいかと

ウツギ

なら、私の仲間にレイピアを使う奴がいる

ウツギ

そいつに連絡を入れて指導してもらえ

エルリ

ありがとうございます

アセビ

では時間も惜しいらしいから早速やるぞ

ソウマ

え?ここで?

アセビ

まぁ見てるといい

そういうと畳の一部に手を置き魔力を流し込むと、部屋が形を変え地下に続く階段が現れた

ソウマ

からくり屋敷かこの家は…

アセビ

アホ言ってないで着いてこい

ソウマ

はい…

魔王城で道具屋始めました

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