…何でだろう
ついさっきまで、ここに君が居たような気がしてしまう…
もしかしたら、アスターは此処に居るのかもしれない…!
私は、アスターを信じて海を走り回った────
居ない…居ない居ない居ない!
何処にも居ない、何処にも…
ずっと走り回っていたせいで、脚が痛く、もう動けない
最初の場所にふらつきながら戻ってくると、何かが砂に埋まっているのが見えた
カルミア
何……?あれ……………
冷たい海に手を入れて、取り出してみると、それは────
カルミア
アスター、の…ノート…?
所々かすれて読めなくなっているが、大体は分かる…
ここにはアスターが書いた物語が書いてあった。
カルミア
絶対、絶対そうだ…全部私が好きなアスターの書いた物語だ…
カルミア
あ、れ…
これ、何…?
これ、何…?
最後のページには、私の見た事がない文章が描き綴られていた。
この文章を見て確信した。 アスターはもうこの世には居ないと
ボロボロと涙が私の目から零れ落ちる。
フラフラと海へ近付いた。
夕焼けに照らされた海は、いつもより綺麗だった。
カルミア
ウッ…うぁぁ…アスタァァ……
カルミア
アスタァァァア!!!!
カルミア
グッ…グスッ…うっ…うぁぁ…あぁぁあぁあ!!!
カルミア
ぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!!!
ドボンッ
冷たい…
……貴方が頭から離れない。
好きよ、アスター…