コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
パールラー
澪
澪
澪
パールラー
そうなんだ
そんなのどうでもいいよ
ほっといてくれよ,もう。
澪
は?
心の声?
何を言ってるんだこの子は。
澪
澪という子は,不思議な子だった
いつも心の声を聞きたい聞きたいと言っていて
すぐに咳がでる子だ。
それに
ぬいぐるみの扱いにも,かなり慣れているように見える
そこからして,この子は沢山のぬいぐるみ達と遊んできたのだろうということがわかる
僕はいったい,何人目なんだろう
まぁ
人じゃないから,何人目,ではないけどさ
この子は,特別お別れが早かった
ある日突然,姿を消したのだ
戻ってきた頃には,骨となっていた
澪の母
澪の母
どうやら澪という子は
病気だったみたいだ
澪の母
澪の母
こうして僕は,翌日,ゴミ捨て場に捨てられた
苅磨
ゴミ捨て場にいた僕に,話しかけてきたのは
五十代くらいのおじさんだった
苅磨
思っていたより、おじさんの手は温かかった
苅磨
紗季子
苅磨
紗季子
紗季子
苅磨
苅磨
苅磨
苅磨
紗季子
紗季子
紗季子
苅磨
苅磨
苅磨
紗季子
苅磨
苅磨
苅磨
紗季子
紗季子
苅磨
苅磨
マルド
どうやら僕はこれからしばらくの間
マルドという名前のぬいぐるみにならなければいけないようだ。
でもさ,つまり僕って
前にいた大好きだったぬいぐるみの代役にされる,って言うことだよね
そんなのあんまりだ
やっぱり僕は
人間が嫌いだ
それから僕は
このおじさんと一緒に寝させられた
苅磨
苅磨
毎晩毎晩,おじさんは必ずこう言ってから眠りにつくのだった。
おじさんは,苅磨という名前で
話は面白い人だった
1番印象深い話は,ある映画の話だ。
苅磨
苅磨
苅磨
苅磨
苅磨
紗季子
苅磨
苅磨
苅磨
この話を聞いた時,僕は思ったんだ
あぁ,僕と少しだけ似ているって。
誰のことも愛さず,愛されない
それって,まるで僕みたいじゃないか。
僕は愛されない訳じゃないけど
すぐに捨てられちゃうし
誰のことも好きになったことがない
それに僕が愛されなくなるのも
そう遠い未来じゃないだろうな
何せ,僕はもう,少し年季が入ってるんだから