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赤い糸眼鏡 前編

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赤い糸眼鏡 前編

1 - 赤い糸眼鏡 前編

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2020年09月06日

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『いつメン』トークルーム

あかね

ごめ!明日遊べない!

RIN

えーなんで?

あかね最近ドタキャン多いじゃん〜なんか隠してんの?

あかね

しょうがないじゃん!彼が遊ぼうってうるさいの!

RIN

あー、そーいえば言ってたね

結局誰なのー?

あかね

えぇ〜言わなきゃ駄目?

RIN

普通に気になる

それな

あかね

はいはいじゃあ言うけどね

あかね

聞いて驚くなよ?

大丈夫、あかねのそのフリはだいたいそこまで驚くような内容じゃないから

あかね

ひどwww

RIN

で、誰なの?

あかね

賢人くん!

え?!賢人くん?!

RIN

超モテモテでイケメンで優しくて勉強も運動もできる、あの賢人くん?!

あかね

そうだよぉ!

RIN

マジか!凄!おめでと!!

あかね

ありがと!

あかね

もう賢人くんったらあたしにベッタリでさ〜明日は友達と遊ぶって言ってるのに遊びたいって言われちゃって!

RIN

じゃ、しょうがないね!デート楽しんで来てね〜!

あかね

はーい!ほんとにごめんねえ!

澪と凛のトークルーム

RIN

澪、大丈夫?

大丈夫なわけ無いでしょ?!

なんで賢人くんが茜なんかと付き合ってるの?!

意味分かんない!!

RIN

確かに、茜ウザいしね〜

RIN

賢人くん見る目無いなぁ

はぁあ!もうマジサイアク!

RIN

明日はパーっと遊ぼ!嫌なことは忘れてさ!ね?

そうだね……ありがと!

RIN

うん!

はぁー……

あたしはスマホと共にベッドに 飛び込んだ。

バネの反動でスマホがベッドから 落ちる。

が、あたしはそれを気にも止めずに 枕を抱きしめた。

……

なんでアイツが?

賢人くんと付き合ってるの?

そんなのおかしい。

アイツなんかが、賢人くんと運命の赤い糸で繋がっているわけがない。

賢人くんの赤い糸の先は、あたし。

あたししか、あり得ないんだから。

あ、いたいた。澪〜!

凛!ごめん!ちょっと遅れた!

大丈夫だよ〜

で?どっか行ってみたいところあるんでしょ?どこなの?

うーんとね、ここら辺って噂なんだけど……それっぽいのは無いなぁ〜

てかまず行ってみたいところって何?雑貨屋とか?

なんかね、この世には無いものが売ってるんだって!ま、デマだと思うけどwww

デマだと思ってんのに行くのねww

だって気になるじゃん!しかも、もし本当にあったら買いたいものあるし………

…………あ。

え?なになに?どうした?

店名『盍豐楙燬』……

あった!澪、これだよ!!

……なんて読むの?これ

え、分かんないwww

分かんないんかいwww

え、とりま入ってみよ!!

良いけどww

そうしてあたしは凛に連れられ、 店に足を踏み入れた。

え、何この空間、こっわ……

あ、男の人居るよ!結構イケメンじゃない?

凛のイケメンの基準がよく分かんなくて草。

店員さんかな?

てか品物無いじゃん。何を買えばいいのよ。

店員

壁に向かって手を伸ばして頂くと、今貴方様が1番必要としているものを掴めますよ。

うっわぁ?!ビックリした………

壁に向かって、手を?

何であんたそんなに落ち着いていられるのよ……

え、こーいうのなんか楽しくない?

あたしには一生分からないわ。

はいはい、分かんなくて結構ですよーだ!

そう言いながら凛が壁に向かって手を伸ばすと

あれ、何か掴んだ……何これ?

凛が壁から手を引き抜くと

手にはお守りが握られていた。

店員

ふくしゅうお守りでございます。

ふくしゅうお守り?

店員

その名のとおり、『ふくしゅう』効率を上げるお守りでございます。

へぇ……買おうかな、いくらですか?

は?あんたマジで買うの?!

え、うん。面白そうじゃん。

はぁ〜本当によく分かんないわ。

店員

そちらの方もやってみては如何ですか?買わなくてはいけないという義務があるわけではないので。

え、うーん…………

とりまやってみなよ!やるだけなら無料じゃん!

ま、そうだね。

そうしてあたしが壁から手を抜くと紅い眼鏡が握られていた。

え?何これ?

店員

『赤い糸眼鏡』でございます。

赤い糸眼鏡?

店員

その名の通り、人々の運命の赤い糸を見ることのできる眼鏡でございます。

あ、赤い糸が見れる……?!

それなら

茜と賢人くんが赤い糸で繋がって いないことを証明できるって ことね!!

買います!いくらですか?!

店員

・・・

て、店員さん………?

店員

あぁ、失礼致しました。100円です。

え?!100円でいいの?!

店員

ええ。

じゃ、はいこれ!

あたしは投げつけるように100円玉を渡すと、凛にまくしたてた。

ごめん!あたし用事できたから帰るね!

え?あ、うん!

あたしは急いで店を飛び出した。

早く、早く行かなくちゃ。

証明しなくちゃ。

あたしの方が賢人くんに 相応しいってこと。

ユナ

このお話は、前編です。

ユナ

全てを一気に書こうとするとちょっと長くなりすぎてしまいそうだったので分けさせて頂きました。

ユナ

次回も読んでくれると嬉しいです。

ユナ

それではまたいつか
お会いしましょう…

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