なんだか嫌な予感がしたんだ
恋はタイミングが全てだと、誰かが言った
なぜかは、分からないけど
"そのとき"はもう、来ない気がした
夢でみんなが忙しいときから、ご飯に来た今日より、1日前までのこと
あっちから誘われることはなかったけど
こっちの世界でも撮影の後、同じシチュエーションに持って行ったりしてみた
瀬名
恋センパイ
瀬名
瀬名
恋センパイ
センパイは特に何も思わなそうに、俺と話している
瀬名
瀬名
自分から告白すればいいのかもしれないけど
なんだかこのセンパイを見ていたら、ああ、振られるんだなって気持ちにさせられるんだ
俺は
夢という幻想に取り憑かれたまま、今を生きている
アイドルなどの芸能人を育てる学校で
俺はそこそこモテていた
佐倉瀬名という名前はアイドルの"佐倉セナ"からも有名になったし
そういうのが、普通の反応だった
瀬名
瀬名
瀬名
瀬名
瀬名
瀬名
恋センパイ
瀬名
俺はその天使のような声に弾かれたように、突っ伏していた顔を上げる
恋センパイ
瀬名
瀬名
瀬名
瀬名
恋センパイ
恋センパイ
瀬名
恋センパイ
『…そゆのやめろよなー』
瀬名
瀬名
俺はどうしようもなく、おもむろに通り過ぎようとするセンパイの腕を引いた
恋センパイ
瀬名
ここは図書館で、ちゃんと静かにしなきゃいけなくて
必然的に囁く形になってしまってなんかキモいなと自分でも思うけどもう仕方ない
瀬名
瀬名
恋センパイ
瀬名
瀬名
だって、言いたくてたまらなくなってしまったんだから
恋センパイ
瀬名
恋センパイ
恋センパイ
恋センパイ
瀬名
瀬名
ああ、ダメだ、なんでこんなに泣きそうな程に傷ついてしまうのか
瀬名
恋センパイ
瀬名
瀬名
恋センパイ
恋センパイ
瀬名
瀬名
瀬名
瀬名
反射的に、体が動いた。
瀬名
恋センパイ
瀬名
瀬名
恋センパイ
瀬名
瀬名
恋センパイ
瀬名
センパイは勉強せずに、そこから走って去って行った。
瀬名
瀬名
サーッと血の気が引く
瀬名
瀬名
女の子には優しくしなさい。
昔からずっと、そう言われて来た
その言葉を俺は、聞き入れなかった
ファンに優しくすればいいし、そもそもなんでオンナノコだからって特別扱いしなきゃなんないの?って
瀬名
瀬名
こんなときいつも、思い出してしまう。
俺みたいなやつにかけられる言葉はいつだってそうだったんだ
アイドルになるのは、夢を見せる人間になるのは…
おまえには向いてない。
コメント
5件
うわーーーセナくん応援したい!
うわあ……こっちはこっちで複雑う……💦 X世界を知ってしまったセナくんからすれば大好きな恋センパイとの関係をX世界と同じようにしたい、よね……でも、この世界の恋センパイはセナくんを恋愛相手として見るどころか良くても弟のように接しててなかなか進展しない感じだよね…… お、ついに……!?ついにガチの告白……!?……けど、X世界のように上手くはいかなかった、か……😢😢 セナくん、頑張れ……!!