アミン
ちょっ!待ってーー!
暗い森に、私の声が響く‥‥
ユン
アミン‥体力が無さすぎじゃ
ユン
おいていくぞ
と、ユンの背中が 遠くにぼんやりと見える
なっなぜ、こんなことに なったのかというと‥‥
『礼をする』
アミン
お礼‥‥?というと、
ユン
うむ、我の家が近い。
もてなそう
もてなそう
アミン
もてなす‥なんてそんなっ!
申し訳ないです‥‥
申し訳ないです‥‥
ユン
‥‥お主。家に帰れるのか?
あ。
ユン
はぁ‥
くっ!すごく深いため息。
ユン
迷子‥‥なのじゃろ?
朝まで山におると
朝まで山におると
ユン
タヒぬぞ?
アミン
っ!でっでも!ミーちゃんが
きっと、お腹すいてるので帰らない‥‥とっ!?!?
きっと、お腹すいてるので帰らない‥‥とっ!?!?
居ない!?ミーちゃんが いつの間にか、手のひらから抜け出していた
ユン
ふむ‥こやつのことか?
アミン
あっ!
ユンさんの手のなかで気持ち良さそうに眠っている。
アミン
ユンさん。すいません、
ユン
ふむ‥‥ユンでよいぞ
ユン
さぁ。アミン。行くぞ
アミン
‥‥うんっ
と、ユンの家に連れていってもらうことになったのだが‥‥
アミン
この傾斜きついーー!
山の傾斜を必死にのぼる 私を、余裕の表情で見下ろす ユンは、
ユン
あと少しじゃ。
と、涼しい表情で言う。
ユン
見えたぞ。
アミン
!
アミン
ここは、、
ネオンがきらびやかに舞う
この、町‥‥いや、
『国』は、
アミン
西の国。
『メルフォビティア』
『メルフォビティア』
ユン
あぁ。ここに我の家がある。
ユン
ついてこい。
アミン
うっうん。
話には聞いていたけれど
本当に、都会だぁ‥‥ 祭りといっていいほど、人が集まっている。
キラキラしてる、
何て。夢中になっていたら
ユンは、光と光の間にある うす暗い路地裏にはいっていく。
人混みに紛れて消えてしまいそうなユンに必死についていくと、
さっきまでの人混みが嘘のように 人が一人も居なくなった。
そこには、今にも壊れてしまいそうな、木製の小屋があった。