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おれは大学が終わってから アパートに帰って

翌日提出しなければならない レポートを

ノートパソコンを起こして 再開した

だがどうにも

手に力が入らない

そうか

その日は 付き合っていた彼女が

突然亡くなってから

1年たった日だった

心がざわめく

ノートパソコンに 保存していた

彼女の画像を ひさびさに開く

そうだ 今でもおれは

彼女に想いを寄せている それは昔と変わらない

だがそれと同時に

後ろめたさに さいなまれる

でもおれには 彼女の死をどうすることもできなかった

ふと 押入れの中から

ごとん、と 重いものが転がる音がした

その時は クッションでも動いたんだろうと

思っていた

音はそれきり 鳴らなかったからだった

おれはパソコンに向き直り 彼女の画像を見て

思い出に浸っていた その直後だった

目の前に

黒い縄のようなものが 現れて

おれの首に 回された

おれの記憶は そこで途切れた

あとは闇が 広がっているだけだ

トーマ

ということで

トーマ

気づいたらここにいた

進次郎

なるほど

進次郎

だんだんと

進次郎

ミッシングリンクが

進次郎

取り戻されつつあるな

トーマ

どういうことだ

トーマ

住所か?

トーマ

住所は原谷鳥42−1だ

進次郎

ははは…

進次郎は乾いた笑いを発し 目を閉じた

進次郎

きみがそこまで言ってくれたから

進次郎

このゲームの全容が明らかになりそうだ

進次郎

なあアルラ、そうだろう

アルラは縮こまったまま ぶるぶると震えていた

アルラ

トーマ…

アルラ

やっぱり…っ

アルラ

くそ、くそ、くそ

トーマ

お前ら、なにを言っているんだ?

トーマ

わけがわからない

トーマ

ここまでの話を整理しよう

トーマ

アルラは自室で突然襲われた、隠しカメラも発見した

トーマ

進次郎は仕事をしようとしたところを何者かに襲撃された

トーマ

おれは自室でパソコンを見ていたら首を絞められた

トーマ

なあそうだな、そうだろ?

おれは早口で 事実を述べた

おれが今も感じている 自責の念を

打ち消すように

トーマ

おれたち3人の共通点は

トーマ

この界隈に住んでいた

トーマ

パソコンで作業をしていた

トーマ

突然襲われた

トーマ

これだけ共通項がある

トーマ

そうだよな

アルラ

…共通項

トーマ

そうだ

トーマ

お前たちには

トーマ

これ以上喋れることはないのか

進次郎

トーマ

進次郎

お前の話はそこで終わりか?

進次郎は まるでおれの心の中を 見透かしたような

高らかな口調で そう告げた

トーマ

なにが言いたい…

進次郎

隠し通すつもりなのだろうが

進次郎

いつまでもそのままでいられると思うな

進次郎

おれたち3人には

進次郎

共通の罪があることを

進次郎

忘れてはならない

進次郎

おれには

進次郎

ようく見えるんだ

進次郎

薄々感じてきた

進次郎

形の定まらなかった罪が

進次郎

いまここにあるのが

進次郎

確かに視認できる

トーマ

…待て、待て

進次郎

どうした

進次郎

自分の罪から逃げるつもりか?

おれはかぶりを振りながら

なにかこの場を 取り繕う手段がないか

辺りを見回し 必死に考えた

これは逃げではない

ゲームに勝つための

戦略の一部だ

アルラ

ぼくは、ぼくは

アルラ

まだトーマが語り終えていないと思う

トーマ

…なにをだ

アルラ

話の、核心を

トーマ

お前まで…

トーマ

トーマ

これは…

おれは 最初に各自が手に取った手紙を

もう一度広げてみた

トーマ

これかもしれない

進次郎

なんだ?

トーマ

ここにヒントがあるのかも

トーマ

この手紙

トーマ

誰かの手によって書かれたものだろう

トーマ

…だが、よく見ると

トーマ

ところどころ太字になっている箇所がある

トーマ

おれのはそうなってる

トーマ

お前らのはどうだ?

進次郎は「やれやれ」とばかりに 肩をすくめて

手紙を拾った

アルラも それに倣う

トーマ

あるか?

トーマ

太字になってる箇所

進次郎

ほんとうだ

進次郎

さっきは気づかなかった

アルラ

こ…

アルラ

これは

トーマ

よし

トーマ

おれの太字は…

「あ」なたがここ「か」ら出るために

必要な要件を述べます

ここから脱出するためには

ひと「り」 生き残らなくてはならない

脱出するため「の」 ヒントがあります

それは

「あ」なたがいままで やってきたこ「と」を

事細か「に」思い出すこと

トーマ

この言葉をつなぎ合わせると

トーマ

「あかりのあとに」

トーマ

というワードが完成する!

おれは顔を上げた

アルラは指で文字列をなぞっている

アルラ

「ふ」…「た」

アルラ

…「た」…「び」…

アルラ

「ふたたび」だ

進次郎は嘲るように 一笑して

進次郎

おれは

進次郎

「ひかりをけせ」だった

進次郎

こんなところに

進次郎

ヒントがあるとはな

トーマ

つまり

トーマ

電気を消せってことか

おれは立ち上がり

おそるおそる 壁のスイッチに触れた

部屋は再び

真っ暗になった

だが

その中で見えているものがあった

照明のスイッチの すぐ下に

文字列が現れたのだ

トーマ

これは…

蛍光塗料らしいもので 数字の列が記されていた

黄緑色に発光している 謎の数字が

壁にびっしりと 書き込まれてあった

トーマ

なんだよ

トーマ

これ…

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