あおいが施設に送られてから、しばらく後。桜が満開になった、4月のある日。
真新しいブレザーのスカートを風に遊ばせて、美紅は1人、校門前で友人を待っていた。
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅の友人
美紅の友人
美紅
美紅
美紅の友人
美紅
口ではそう言いつつも、美紅の思考は徐々(じょじょ)に、数ヶ月前へと遡る――
時は遡(さかのぼ)り、あおいがなりすましをしていた頃。
――望岡きなこのなりすまし被害の表明に合わせて、自らもなりすましをされたとウソを着いた、その日の事である。
美紅は誰もいない空き教室の中、ある人物と向かい合っていた。
美紅
美紅
黄実花
黄実花
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
黄実花
美紅
美紅
黄実花
黄実花
黄実花
黄実花
黄実花
美紅
美紅
美紅
黄実花
美紅
美紅
美紅
美紅
黄実花
黄実花
美紅
美紅
黄実花
美紅は絶句した。 今まさに、そう続けようとしたのだ。それを見透かされたのだから、驚くのも無理はない。
黄実花
黄実花
黄実花
美紅
黄実花
黄実花
黄実花
美紅
黄実花
黄実花
黄実花
黄実花
黄実花
美紅
黄実花
黄実花
美紅
黄実花
黄実花
美紅はすぐに、あおいだとは答えられなかった。
黄実花が言う事は、決して間違ってはいない。
今のあおい――つまり、『望岡きなこのなりすましをしているあおい』を応援するという事は、間接的に望岡きなこ本人である、黄実花を応援する事になる。
そして何より、あおいの味方でありたいのに、あおい本人に騙(だま)されている。 美紅にとってはあおいに裏切られたも同然、到底許せる話ではない。
美紅
黄実花
黄実花
美紅
美紅
黄実花
黄実花
黄実花
美紅
美紅
美紅
美紅
黄実花
黄実花
美紅
黄実花
黄実花
黄実花
美紅
黄実花
黄実花は手を合わせて、頭を下げた。
黄実花
美紅
黄実花
黄実花
美紅
美紅
美紅
美紅
黄実花
美紅
黄実花
黄実花
黄実花
美紅
美紅
黄実花
美紅
黄実花
黄実花
美紅
美紅
美紅
黄実花
黄実花
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
黄実花
黄実花
黄実花
美紅
こうして2人は固く握手を交わし、あおいのなりすましを止めるべく、手を取り合ったのである。
こうして美紅は、『クラスメイトの1人』としてアカウントを作り、あおいの行動を監視し始めた。
勿論ただ監視しているだけ、ではない。黄実花が望むように、『クラスでしか知らない話題』もそれとなく出した。
美紅
美紅
美紅
美紅
黄実花
美紅
黄実花
美紅
黄実花
黄実花
黄実花
美紅
黄実花
美紅
黄実花
美紅
美紅
美紅
黄実花
黄実花
美紅
黄実花
黄実花
黄実花
美紅
黄実花
黄実花
黄実花
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
黄実花
美紅
黄実花
黄実花
黄実花
黄実花
黄実花
美紅
黄実花
黄実花
ズキズキと痛み出す腹を軽く押さえて、美紅は静かに頷(うなず)いた。
そして、今に至る。
あおいは黄実花の後を追うように転校し、その後どうなったかが分からなくなった。
黄実花の時のようなお別れ会もなく、ただ転校したという事実だけ、山口先生から告げられたのだ。
美紅
美紅
美紅の友人
美紅の友人
美紅
美紅の友人
美紅
美紅の友人
美紅の友人
美紅の友人
美紅
???
美紅の友人
美紅
美紅の友人
美紅の友人
美紅
美紅
美紅の友人
美紅の友人
???
美紅の友人
美紅の友人
美紅の友人
美紅の友人
美紅
美紅
その言葉を紡いだ瞬間、美紅の心の中のモヤが晴れた気がした。
そうじゃん。この子みたいに、人のものを勝手に使って、いつも通りでいる方がおかしいじゃん。
何より、泥棒は犯罪だし。 あおちゃんはもしかしたら、どこかで罪を償っているのかも。
それはあまりにも自分勝手な解釈(かいしゃく)だが、美紅はそうだと疑わない。
いや、疑えないのだ。 自分が昔から仲良くしていた子が、盗みを働いても平気な、救いようのない精神の持ち主だと思いたくないのだ。
美紅の友人
美紅
美紅の友人
美紅の友人
美紅
美紅の友人
美紅
美紅
美紅の友人
美紅
美紅
美紅の友人
美紅の友人
美紅の友人
美紅
美紅の友人
友人がスマートフォンのブラウザとにらめっこをしている間、美紅はふと思い立って、あおいとのチャットへと視線を向けた。
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
美紅
またね、あおちゃん
―[番外 完]―