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過去の朝焼けは美しい眺めだった

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過去の朝焼けは美しい眺めだった

2 - 過去の朝焼けは美しい眺めだった

♥

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2020年10月12日

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コンコンコン

お手伝いさん

麻衣様、お休みのところ失礼します

雲原 麻衣

は、はい!

お手伝いさん

入ってもよろしいでしょうか

雲原 麻衣

あ、どうぞ

お手伝いさん

失礼します

お手伝いさん

こちら、変えのお召し物でございます

雲原 麻衣

ありがとうございます

お手伝いさんらしき人は

黒いシンプルな着物を持ってきた

雲原 麻衣

えっと…

雲原 麻衣

これはどうやって着れば…?

お手伝いさん

いつものように私がお手伝いしますよ

雲原 麻衣

(あ、やってくれるんだ。良かった)

雲原 麻衣

じゃあ、お願いします…!

お手伝いさん

はい、かしこまりました

お手伝いさんが私に着物を着せてゆく

お手伝いさん

そういえば、麻衣様

雲原 麻衣

はい

お手伝いさん

喋り方を変えられました?

雲原 麻衣

え、あ…まぁ

雲原 麻衣

(麻衣って誰なんだろ…)

雲原 麻衣

(私の先祖かなにか?それにしても名前も同じなんて…)

お手伝いさん

やはりそうでしたか

お手伝いさん

どちらの話し方も素敵です

雲原 麻衣

ありがとうございます

お手伝いさん

最近、圭様とはいかがですか?

雲原 麻衣

(話を合わせて…)

雲原 麻衣

はい、上手くいってます

お手伝いさん

それは良かったです

お手伝いさん

最近、喧嘩したと聞いたものですから

お手伝いさん

どうなったのかと気になりまして

雲原 麻衣

あぁ、大丈夫ですよ

雲原 麻衣

すっかり仲直りしました

雲原 麻衣

(なんの事だかさっぱりだけど…)

お手伝いさん

喧嘩するほど仲がいいと言いますものね

お手伝いさん

…はい、着付けが終わりましたよ

雲原 麻衣

ありがとうございます!

お手伝いさん

それでは弓のお稽古に参りましょう

雲原 麻衣

ゆ、弓ですか…?

お手伝いさん

はい、そうですよ

お手伝いさんはキョトンとした顔をしていた

お手伝いさん

麻衣様はこの時間に弓のお稽古をなさっていましたよね…?

お手伝いさん

あら、時間を間違えてしまったかしら

雲原 麻衣

あぁ、いやいや!

雲原 麻衣

何でもないです、弓の稽古に行きましょ!

お手伝いさん

はい、かしこまりました

…………

稽古場

稽古場につくと圭がいた

雲原 麻衣

あ、圭

来たか、麻衣

お手伝いさん

それでは私はこれで

うむ、ご苦労だった

…よし、稽古を始めるとするか

雲原 麻衣

あ、うん…

昨日は上達しておったからな

今日はあの的の真ん中に当ててみなさい

雲原 麻衣

分かった

私は弓道部なので的の真ん中に当てるくらい楽勝だった

おぉ、上達しておるな!

練習でもしたのか?

雲原 麻衣

まぁ…ね!

では、今から狩りに出よう

雲原 麻衣

狩り…?!

あぁ、麻衣の実力なら出来るだろう

雲原 麻衣

(でも狩りはして見たいと思ってたし…)

雲原 麻衣

分かった、狩りやってみる!

よし、その意気だ!

それじゃ、行くぞ

雲原 麻衣

うん!

…………

雲原 麻衣

(狩りなんて楽しみ!)

雲原 麻衣

ねぇ、圭は狩りした事あるの?

あぁ、もちろんだ

雲原 麻衣

へぇ、すご────

しっ!静かに…

雲原 麻衣

え、なに…?

私は小声で返した

ほれ、あそこを見てみなさい

雲原 麻衣

あっ…鹿だ

そうじゃ

あれを仕留めてみなさい

雲原 麻衣

…はい!

私は深呼吸をしてから

しっかりと鹿を目で捉える

そして、矢を放った

雲原 麻衣

(当たれ…!)

私の放った矢は一直線に鹿に向かっていき

鹿の頭に刺さった

雲原 麻衣

やった!仕留めた!

良くやった、麻衣!

私は鹿の方へ近づいて行った

おぉ、綺麗に刺さっておるな

雲原 麻衣

初めての獲物…!

この調子ならすぐに上達するだろう

明日も狩りをしよう

雲原 麻衣

ほんと?やった!

私は元の世界に戻る事など

ほとんど忘れて狩りを楽しんでいた

その時…

ガサッ───!

雲原 麻衣

……!

雲原 麻衣

(なに…?)

どうした、麻衣

雲原 麻衣

今、何か音が…

うさぎが何かかの

雲原 麻衣

ちょっと見てくる

あ、ちょっと待ちなさい!

私は圭を無視し、音のした方へ向かった

するとそこには

雲原 麻衣

(私…?!)

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