“第2の性”
男性、女性とは他に、α、β、Ωに分類される性がある。 それが第2の性。
αとΩは番、という誓があり、運命の番というものもあるらしい。
察するとは思うが、口振り通り、俺、内藤ないこは列記としたβ。
普通に生まれて、普通に過ごして、普通に生涯を終える。
それがβのシナリオ。
第2の性に左右されずに済むのは本当にありがたいと思う。
青
桃
明らか眠そうにしている彼は親友の猫宮いふ。
毎日遅刻寸前の登校なのに、今日は珍しく早起きな様子。
青
桃
青
疲れたぁ、なんて抜かして机にダラけるまろに、眠気を覚ます勢いで問いかける。
桃
青
桃
桃
桃
青
青
桃
青
2年生のフロアに降ってから、廊下がやけに騒がしいことに気がついた。
はやり海外留学経験のあるイケメン先輩の弟なだけある。
青
桃
目を細めながら教室全体を見回すと、数人に囲まれた赤毛の美形がいた。
瞳も赤く、つり目のポンパドール。髪色は似ていないが、間違いなくあれだ。
桃
そう声をはりあげた途端、
クラスメイトに向けられていた視線がこちらに傾く。
青
まろが りうら と呼びかけた途端、ガタンと音を立てて立ち上がり、こちらに駆け寄ってきた彼。
お兄ちゃんに飛びついていくのかと1歩後退りをするも、飛びついてくる矛先はこちらのままだった。
勢い余って瞑った瞼を開くと、目の前にはご尊顔が視界いっぱいに広がっていた。
両手もいわゆる恋人繋ぎで塞がれ、何が何だか理解出来ずに声が溢れる。
桃
赤
赤
コメント
2件
どうなるのか楽しみです! 続き待ってます!
神作な予感⋯✨✨