藍染クリエイト社・恋の部屋
読者さん
読者さん
頭の中の思考を巡らせる
何がいま必要なのかを
読者さん
閃いた
それは身近なもの
無くてはならないもの
恋
人には3つの必要なものがある
古来より皆はこう言った
読者さん
恋
読者さん
読者さん
恵麻
読者さん
食と住はかろうじて間に合っている
読者さん
読者さん
思い返せばそうだ
読者さん
読者さん
読者さん
やはり言うのを渋る
当たり前の反応を示されてもそれは困るのだ
読者さん
読者さん
裾の匂いをかぐ
臭くはないが……
2日も洗ってないと聞けば誰もが嫌悪するだろう
恋
恵麻
彼女達は特に何かを言うまでもなく
それでいて顔ひとつしかめない
読者さん
恋
恵麻
恵麻
そう言ってくれると胸の重りが楽になった気がする
嫌われてしまうんじゃないかと思うと……
読者さん
恋
恵麻
さっそく機械の空いている部分に手をかざす
イメージするんだ……
こんな服がほしいと
藍染クリエイト社・恋の部屋
読者さん
読者さん
乏しいなりにもイメージは完璧だと思える
そして開始のボタンを押す
すると音と共に制作の開始を始める
読者さん
淹れてあるあったかいコーヒーを一口
程よい苦味と酸味が突き抜ける
読者さん
コーヒーの具体的な旨さなどわからなくとも
自然とそう言えるほどにおいしい
恋
恋
恋
読者さん
熱くとも2口……3口と続けて飲む
そうこうしてるうちに……
恵麻
機械が完成のブザーを鳴らす
読者さん
出来上がったのは立派なテレビ
ダンボールに梱包されて新品同様の段階で作られている
しかしだ……
読者さん
恋
その時
恵麻
恵麻が手をかざすとテレビは手のひらサイズまでに小さくなる
読者さん
読者さん
だが、不自然ではないだろうか?
読者さん
土曜は桃子のはずでは?
読者さん
読者さん
その言葉を聴いて2人はニヤッと笑ったような気がした
恋
読者さん
読者さん
恵麻
恵麻
今なんて?
読者さん
恵麻
恋
恋
恋が少し間を置く
恋
恵麻
恵麻
恵麻
読者さん
読者さん
恵麻
恵麻
例の思い出したくないものが蘇る
読者さん
読者さん
またしても疑問だ
読者さん
読者さん
ならば桃子が本気を出したらどうなるのか
曲がりなりにも神を名乗るものの本気とあらば
読者さん
思い出しただけで鳥肌物
恋
恵麻
アンタ達の存在自体が怖いと叫びたい
科学で説明のつかないものほど怖いものはない……
そうこうしてるうちに服も完成したようだ
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!