テラーノベル
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そんな勇斗の異常事態を、周りのメンバーが見逃すはずがなく、俺が給湯室でマグカップを洗っていると、舜太がコソコソと入ってきた。
曽野舜太
吉田仁人
曽野舜太
舜太は「何があったの!?」と目をキラキラさせているが、俺は恥ずかしさで爆発しそうだよ。 あいつ、社内で何を口走っているんだ。
夕方、俺がデスクで大量の請求書データをパチパチと打ち込んでいた。ふと、視界の端に何かがスッと差し出された。 見ると、昨日の後輩女子がくれた、あの少し高いカフェラテの缶だった。
佐野勇斗
勇斗が、そっぽを向いたまま、ぶっきらぼうにそれを俺の机に置いた。
吉田仁人
佐野勇斗
語尾がどんどん小さくなっていく勇斗。 俺の手を包み込むようにして、置かれたコーヒーを握らせてきた勇斗の指先は、かすかに震えていた。 いつもなら「お前バカじゃないの?」とツッコむはずの俺なのに、喉の奥がキュッと詰まって、何も言えなくなってしまった。
吉田仁人
俺が小さく笑って缶を開けると、勇斗は一瞬だけ俺を正面から見て、嬉しそうにクシャッと顔を綻ばせた。
佐野勇斗
単純すぎる勇斗は、それだけで一気に元気を取り戻したようにパソコンに向き合った。 あんなに不器用で、分かりやすくて、だけど誰よりも真っ直ぐな特別扱い。 自覚した途端にこんなに可愛くなるなんて、本当にズルい。 俺の胸の奥でも、昨日灯った小さな火が、じわじわと大きくなっていくのが分かった。
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ぴよたろう
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コメント
2件
「灯った小さな火が、じわじわと大きくなっていくのが分かった。」っていう表現が素敵すぎます!✨
きゃあああ第10話読み終えたよー!!😭💕💕 勇斗くんの「他所のやつから貰うなよ」って嫉妬カ♡♡♡テ、震える指先まで含めて尊すぎん?キュン死不可避…!仁人くんの「ありがと」が小さくて優しくて、もう二人の距離縮まりまくってるのが伝わってきて胸熱🔥🔥 続きめっちゃ気になる!!ゆゆさんありがとうございます✨