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アイカ
ルームアイドル☆アイカのアプリを起動させる。
それが起きた時の日課になっていた。
ケンヤ
アイカ
アイカ
ニコリと笑いかけられて、悪い気はしない。
これから夜遅くまでバイトしないといけない現実はあるが
アイカの笑顔を見るだけでその辛さは和らぐ。
アイカ
アイカ
アイカ
ケンヤ
ケンヤ
ケンヤ
アイカ
アイカ
アイカ
箱から出されたセーラー服を胸に当てて、微笑むアイカ。
ケンヤ
思わず声が出る。
生で見られるのなら最高なのにと思うが、
それは叶わないことはわかっていた。
アイカ
ケンヤ
アイカ
ケンヤ
ケンヤ
アイカ
アイカ
ケンヤは投げ銭システムを使い、500円をアイカに渡した。
この『投げ銭』では、配信者に直にお金を渡すことができた。
それが以外にも『物』を買って渡すこともできる。
アイカ
アイカ
アイカ
画面越しにキスをする顔をして、アイカは微笑んだ。
ケンヤ
ケンヤ
スマホの画面にキスをして、べろりとなめると
ケンヤは現実に戻って支度を始めた。
今日もアイカのために金を稼ぐ。
他の奴らよりも課金して、もっと俺を見てほしい。
そんな願いを叶えるために。
半月後
課金額が10万を超えた頃、運営からメールが来た。
運営
運営
運営
運営
運営
運営
運営
運営
運営
ケンヤ
ケンヤ
ケンヤ
ケンヤ
ケンヤはそのメールを疑いながらも
どうしても彼女に会いたい気持ちが勝っていくのを感じた。
ケンヤ
ケンヤは自分の名前と電話番号を書いてメールを送ると、すぐに返事が来た。
運営
ケンヤの心臓は、バクバクと鳴り響いていた。
その2日後、ケンヤはとあるビルの中に来ていた。
コツコツコツ……
あの日、電話で聞いたのはアイカのいる場所だった。
他言無用、証明書持参の上で来ればいいという。
教えてもらった場所に近づくだけで、心臓が破裂するぐらいに激しく動く。
コンコンコン……コンコン
チャイムを押さずに、ノックを3回と2回に分ける。
それがこのドアを開ける合図だった。
黒服
ケンヤ
ケンヤ
黒服
ケンヤ
黒服
黒服
無言でうなずき、その場でコピーをとられる。
ケンヤはこの時点で『帰る』という選択肢は消えていた。
ケンヤ
黒服
黒服に通された場所へと行くと、大きな部屋を取り囲む個室が並んでいるのが見えた。
そんな場所がいくつもあり、さながら水族館の様だった。
ケンヤ
ケンヤ
黒服
黒服
ケンヤ
冷たくあしらわれて、ケンヤは唇を噛んだ。
ケンヤ
ケンヤ
ケンヤ
黒服
黒服にカギを渡され、扉を開ける。
そこには……
ケンヤ
生のアイカが部屋でくつろいでいた。
思わず壁に駆け寄り、ガラスを叩こうとして黒服に腕をとられた。
黒服
黒服
黒服
黒服
黒服
黒服
黒服
黒服
黒服
黒服はそうつぶやくと、部屋を出て行った。
ケンヤ
ガラスをなでるようにつぶやき、ケンヤは涙を流していた。