良かった……
守り抜けた…
けど……
凄い…傷だらけだし…
それに……なんか……
わくわくしている……?
取り敢えず、俺は手に持っている刀を型に戻し…
彼の方へと近づこうとした
その時…
???
???
???
勝負しろ“ォ!
藍
しょ、勝負……?
どんな表情をすれば良いかわからなかった
いきなり勝負なんて…
仲間同士だぞ…?
コイツ……もしかして……
俺が鬼の首を落としたのが気に食わなくて…
俺を……殺す、とか……?
でも、お前と俺とじゃ…
余りにも差があり過ぎる…
???
「 出直せ 」
と、冷たい低い声が背後から聞こえてきた
この声は…
義勇
義勇
水柱 冨岡 義勇
だった
藍
2人がこちらを見つめてきた
???
義勇
義勇
藍
どうしたんだろう…?
冨岡さんは開いていた口を閉じ…
俯いた
そして…しばらく黙り込み…
再び口を開けた
義勇
藍
なんだったんだ…
しばらく考え込み…
再び冨岡さんの方を見た
冨岡さんは俺達に背を向け…
義勇
と、呟き…
暗い森の中へと消えて行った
藍
富岡さん…俺の事、嫌いなのかな…
……
少し考え込み…
俺ははっと我に帰った
…そうだ、あの、猪の子……
急いで前を向くと…
縛り上げられ…木に吊るされていて…
助けを求めているかの様な目で…こちらを見ていた
???
藍
急いで彼の方へ向かった
藍
???
俺は彼の縄を解き…
傷の手当をした
藍
???
???
ぁ、れ……
これ……何処か、で……
「 伊之助…痛かったよねぇ…… 」
「 ____が、痛いの治してあげるからねぇ… 」
…
今……なんて……
「 これで…大丈夫…! 」
…誰だ……
誰なんだ……キサマは“…
伊之助
この…優しさ……
”アイツ“と…同じ……
炭治郎
???
微笑み方も
炭治郎
…
アイツと…同じ…
まるで…
アイツが2人いるみたいだ…
伊之助
???
???
???
そう小さく呟き…
俺に手を差し伸べた
伊之助
その差し伸べた手を退け…
伊之助
伊之助
そう言おうとした時
伊之助
体に、激痛が走った
そして…地面に倒れ込んで…
俺は…意識を失った
藍
彼はそのまま地面に倒れ込んだ
藍
俺は彼を背負って…
他の隊士を探しに行った
数分後
彼を背負って走ってきたが…
隊士たちは…いなかった…
あったのは…大きな繭(まゆ)だけだった
藍
…
すると…隊士であろう…人影が見えてきた
それと同時に…
「 足を…退けてください…! 」
と、少年の声が聞こえた
藍
俺はそのまま走って行った
いた……
あれは……
冨岡さんと…
鬼を庇っている……隊士…?
…あんなにスタボロなのに…
冨岡さんは見ているだけ…
何故…助けないんだ…
少し…様子を伺おう…
俺は…
気づかれない様に…
息を殺した
…
「 鬼は…虚しい生き物…悲しい生き物だ…… 」
藍
義勇
それでも冨岡さんは見つめているだけ…
そして…何かを思い出した様に…
表情が変わり…
視線を彼から離し…
前に目線を変えた
藍
冨岡さんは何かが来るのを察知していたらしい
俺もつられて…
察知した
これは…
そして…刀を抜き出し…相手の攻撃を跳ね返した
???
そう…攻撃を仕掛けてきたのは…
胡蝶
胡蝶
胡蝶 しのぶ だった
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