コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
春花
春花
湊
湊
春花
春花
春花
湊
春花
湊
春花
春花
湊
春花
春花
春花
湊
湊
春花
春花
湊
湊
湊
湊
春花
春花
春花
春花
春花
湊
春花
湊
春花
怒っているわけではなかった
恥ずかしくなったのだ
勝手に期待していた自分が恥ずかしくて
自分に怒っている
彼女との一年の交際を振り返る
今日、僕は彼女に同棲を申し込んだ
僕は快諾してくれるだろうと勝手な期待をしていたんだ
彼女・・ハルちゃんはいつも優しかったから
優しさは時として厄介なものだ
ハルちゃんと過ごしてると、何度もそう思う
彼女はいつも優しさを口にして、自分の気持ちに蓋をする
優しくされた方はいつの間にか、その優しさに期待をしている
誰が悪いわけでもないから、優しさほど、扱いづらいものはないと思っている
春花
考え事の中、突然、肩を掴まれた
ハルちゃんに、勢いよく振り向く
気がつけば、駅前まで来ていた
春花
春花
湊
湊
春花
春花
春花
湊
湊
春花
春花
春花
春花
湊
春花
春花
湊
湊
春花
湊
湊
湊
湊
湊
湊
湊
春花
春花
湊
湊
春花
春花
春花
春花
湊
僕はハルちゃんの細い腕に掴みかかった
かなり強引な掴み方になり、しまったと思ったがもう遅かった
湊
ハルちゃんの細い体がスーッと地面に倒れ込む
助ける間もなく、ハルちゃんは濡れた地面に膝と手をついた
受け身を取るために、バッグは道に投げ出される
周囲の視線が一気に集まった
女性
1人の女性が投げ出されたバッグを、立ち上がったハルちゃんに差し出す
春花
ハルちゃんはそう言うと、俯きながら、足早に駅へと向かっていった
湊
もう、引き止めることは叶わなかった
結局、その場にいるのも居た堪れなくなり、道に出てタクシーで帰ることにした
どこで間違えたんだろう
湊
ふと昔のやりとりを思い出した
春花
春花
湊
春花
湊
春花
湊
春花
湊
湊
湊
湊
春花
春花
春花
湊
春花
春花
湊
春花
春花
湊
春花
湊
春花
春花
春花
湊
春花
春花
スマホの通知を見る
2件のメッセージが届いていた
「なんだか、最近、私たち合わなくなってる気がしてた。 今日でそれが、よくわかった気がする」
「別れない?」
湊
どう返事をしようと彼女には届かない気がした
彼女がどういう思いでいるのか、よく分からない
これが1年を共に過ごしてきた結果だ
湊
結局、返事をしなかった
僕たちはお互い何を理解しあってきたのだろう
ベッドに横たわる
目を瞑るハルちゃんの姿が浮かんでくる
意識が薄れるとともに、彼女の姿も少しずつ見えなくなっていった
君はいつも、一体何を考えているんだ
湊
湊
春花
春花
春花
湊
春花
春花
春花
湊
春花
湊
春花
湊
湊
湊
湊
湊
春花
春花
春花
湊
湊
春花
湊
春花
春花
湊
春花
湊
春花
湊
春花
春花
湊
湊
湊
湊
春花
目が覚めた、とても長い夢を見たような気がする
やけに起きづらい朝
体に重苦しい
昨日の出来事を思い出した
憂鬱な気持ちが流れ込んでくる
・・・・
とりあえず起きなければ・・
・・・・・
え?
ここは・・?
どこ・・?
見知らぬ部屋
恐る恐る周囲を見回すと鏡と目が合う
湊
湊
鏡の中には、間抜けな表情をした、ハルちゃんがこちらを見ていた