The Zombie Another

ブゥゥウン！！

トラックが工場の倉庫内から出ると、猛スピードで走り出した

ｳﾞｷﾞｨﾔァｱアア！！！

ゾンビたちはその豪快な音に引き寄せられるかのように、皆追いかけていった

トラックの行き先を目で追いかけていた

う''.....

重い.....何かがのし掛かって..る

頭が...痛...い

目の前には[ジャック]が[アリシア]に覆い被さる形で倒れていた

そう言い、ジャックはアリシアに覆い被さるのをやめて、仰向けに床に寝転がった

ジャックの右肩から血が溢れ出ていた

私を庇って...

アリシアは着ていたカーディガンを脱ぎ、右肩の傷口に押し当てた

''お願いだからっ''...

止まってっでばあ''....！！

その思いも虚しく....押し当てた部分が赤く滲んでいく...

じんわり...じんわりと...

ビリッビリリ！！

肩を巻くのにカーディガンを丁度良い大きさに破り、傷口に巻いた

腹部に痛みを感じながらも何とか立ち上がった

トラックが通るくらいの穴を開けたシャッターを見る

タッタッタッタッ

ジャックを連れていく最中

視界の端に、ピクリとも動かぬ死体を2つ''見てしまった''

食品工場の屋上に来た

ハリーは制服を1枚捲る

工場内で起きたことを話した

''これからどうする？''

ﾋﾞﾘｯ💢💢💢💢

瞋恚 悲憤 義憤 激怒 怒 憤激 憤怒 激憤 憤懣 忿懣 憤り 怒気 鬱憤....

...と圧のある感じに言う

何もしない方がおかしい...

''だろ''？💢

PM17:00

留守番組

3階

どうして...！

どうしてこうなったあ''...！！

涙を流している警官が1人、椅子に腰かけていた

カチャッ！カチャッ！(金属音)

それともう1人、ベッドの柵と繋がった手錠を両手両足につけられた、かつては''人間だった''者がいた

突然、ゾンビ(クロエ)の動きが弱まった

ベッドの上でゾンビ(クロエ)から液体が出てきた

ほんの小さな救いだけでもっ...！

はっ...！！