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急速進行性糸球体腎炎(指定難病220)

糸球体腎炎のうち 、 数週から数ヶ月の短い期間に

急速に腎機能が低下する病気

無治療であれば多くの場合

末期腎不全に至る可能性が十分にあり 命に関わる危険性の高い病気

検索ワードに掛けた言葉だけで 胸は少しずつ痛み始める

目に入る情報は 苦しいものばかりで 、

サイトは直ぐ閉じ 晴哉くんとの通話履歴を眺めた

君のいない校舎は酷く淋しい 。

君がいた教室を廊下から 眺めては目を逸らす 。

其の行動を繰り返す

此れじゃあまるで 愛してる人を恋しがる変人だ 。

そうだと理解しても 、 私の身体は納得しない

やっとの事で一歩を踏み出した足は 降ってきた声でまた止まる 。

唯 架

茉陽ちゃん?
茉陽ちゃんだよね?!

茉 陽

唯架 ... 久しぶりだね

クラスがぐんと 離れてからは滅多に

話さなくなった 、 私の数少ない友人の一人だ 。

確か晴哉くんと同じクラス 。

晴哉くんで頭が いっぱいいっぱいになって

記憶から薄れていたのかもしれない

唯 架

見掛けてはいたんだけど

唯 架

茉陽ちゃんてば楽しそうに
違う子と話すからさぁ 、

大袈裟な溜息を混じらせ 、

不満を私へとぶつける

心の中で数秒の反省会でも開けと 言っているのだろうか

お陰で唯架が膨らませた頬が 、

とても愛らしい 。

茉 陽

晴哉 、否緒形くんって
どうなったの?

言っていた通りなのかな

解っている筈の疑問は 口を先走らせた

唯架は‘ 解らない ’と答えては 、

其れ以上の情報は無さそうな 表情を浮かべた 。

久しく他愛の無い会話をした

そして最後 、思い出したように 唯架は口を開いた 。

唯 架

緒形くんの住所なら知ってるよ!

唯 架

行ってみたらどうかな 、?

其れは頭にすら 入っていなかった提案だった

どうしたら晴哉くんの 奥の奥迄知れるのかな

茉 陽

教えてくれて有難う

茉 陽

また頼りにするね 、唯架

教えて貰ったお礼を伝えて

唯架に背を向けた 。

少し狭くなった歩幅が 速く動いた

そして君と私を繋ぐ 小さな電子機器を起動させ 、

毎回頬を緩ませる メッセージ画面迄動かしては

メッセージ画面に 新たな文字を増やした 。

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