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甲斐田 晴
甲斐田 晴
精霊達との戦いで､何か掴めたと思った
絶対掴めたんだ
なにかを
甲斐田 晴
むーちゃん
甲斐田 晴
ベットに寝転んでいると､隣にちょこんと座ってくる
お腹を撫でてやるとゴロゴロと喉を鳴らす
むーちゃん
むーちゃん
甲斐田 晴
忘れていたが
そうだ
むーちゃんって式神だ
甲斐田 晴
むーちゃん
むーちゃん
カタコトながらも､慣れた様に喋る
幼いけど子供でも無く､不思議な声で喋る…猫
甲斐田 晴
むーちゃん
甲斐田 晴
むーちゃん
甲斐田 晴
むーちゃん
むーちゃん
甲斐田 晴
本当に､誰に似たんだか
悲しそうにもせずに､なんだかんだ察してくるし…
甲斐田 晴
むーちゃん
ため息をして､うんざりとした顔をする姿はまるで人間だ
甲斐田 晴
むーちゃん
甲斐田 晴
いいな
甲斐田 晴
甲斐田 晴
むーちゃん
むーちゃん
甲斐田 晴
心を直接見つめてくる様な目付き
ホントに心を読まれたみたいだ
甲斐田 晴
むーちゃん
甲斐田 晴
むーちゃん
むーちゃん
むーちゃん
甲斐田 晴
ピョンッと跳んだかと思えば術式の中に飛び込んで行く
長尾と弦月によろしくって､言えばよかったな
甲斐田 晴
信じたい
あの3人と仲間になりたいって思ってる反面
仲間になれない
って区別してる自分が大嫌いだ
甲斐田 晴
「甲斐田晴って名乗れるのはお前だけ」
甲斐田 晴
甲斐田 晴
甲斐田 晴
「ヒーローって名乗る事から」？
甲斐田 晴
名乗れる訳無いでしょ
僕は桜魔の研究員だ
ヒーローは
僕の本心じゃ無い
甲斐田 晴
じゃあどうするの？
甲斐田 晴
ずっとずっと隠し続けるの？
甲斐田 晴
苦しんで､みんなを信じずに
そんな事したって
願いは叶わないよ
甲斐田 晴
むーちゃん
甲斐田 晴
むーちゃん
カーテンの隙間から､朝日が溢れてくる
もう朝だ
甲斐田 晴
むーちゃん
甲斐田 晴
寝てないって訳じゃない
寝れなかっただけ
むーちゃん
甲斐田 晴
甲斐田 晴
言い訳紛れの言葉を
こうやって何回も､誰彼にも､言い回していた
むーちゃん
まるでケラケラと笑う様な声色で
ちょっとムスッてなる
まぁ､所詮は神様だしね
むーちゃん
甲斐田 晴
甲斐田 晴
甲斐田 晴
むーちゃん
むーちゃん
１つわざとらしく鳴けば､窓から外に出ていってしまう
何をしたいのかは知らないが､止める筋も無い
甲斐田 晴
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