警察官
君は何故、彼を殺したんだい?
夜の7時、交差点右側にある警察署で、僕は取り調べを受けていた。 蒸し暑く、風の吹かない室内は、真夏ということもあり、まるで監獄に入っているように感じられた。 少し年老いたシワの目立つ暑苦しい警察官が、中学生の僕を睨みつけ、それでもゆっくり優しく問いかけてきた。 机と椅子以外、何も無いまっさらな取調室に、警察官の声だけが響き、シャボン玉のように、膨らんでは消えた。
僕は人を殺した。これは紛れもない事実で、僕はその事を話すために、ここに自首してきた。
僕はアイツを殺した。それは紛れもない事実で、僕は殺意を持って、この手でアイツを殺めた。
中学生の僕は、罪を犯すと国の法律で厳しく罰せられる。 僕の場合、【第1級殺人未遂】で少年院行きになる。 殺人を犯した少年少女は、少年刑務所という、刑事施設に行くが、その年齢に満たない僕は、少年院へ行くことになるらしい。 僕はそれを覚悟した上で、この犯行に至った。
才賀 夏来(サイガ ナツキ)
憎かったからです。
才賀 夏来(サイガ ナツキ)
彼は僕の妹を殺しました。
僕の妹を自殺に追い込んだアイツに、見合う裁きを下したかっただけです。
僕の妹を自殺に追い込んだアイツに、見合う裁きを下したかっただけです。
僕は淡々と顔色一つ変えずにこれが動機です、と警察官に云った。警察官は、そうか、と呟き更に質問してきた。
警察官
君の妹はいくつだったのかい?
才賀 夏来(サイガ ナツキ)
妹は…10歳でした。
才賀 夏来(サイガ ナツキ)
3年前、1人で首を切って死にました。
才賀 夏来(サイガ ナツキ)
僕が12の時の事です。
才賀 夏来(サイガ ナツキ)
真冬は、アイツに人生を奪われ、自らこの世を去ることを選びました。
津雲 世那(作者)
すいません!!
津雲 世那(作者)
キリが良かったので、ここで切らせてもらいました!!
津雲 世那(作者)
初心者ですが、既読感覚でいいね押してもらえれば有り難いです。
津雲 世那(作者)
これから滅多に作者出てこないので、出てきた時は重要な連絡事項だと捉えてもらえれば助かります!
津雲 世那(作者)
お知らせのために1話分使うことは無いので、次の話に伸び伸びと進んでもらって構いません。
津雲 世那(作者)
次の話では、少し長めで、且つ、人によってはグロ表現になるのでお気おつけください。
津雲 世那(作者)
小説家志望なので、表現などのアドバイス、よろしくお願いします。
津雲 世那(作者)
それでは、また。