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星宮 夜
佐伯 直斗
星宮 夜
佐伯 直斗
星宮 夜
佐伯 直斗
佐伯 直斗
星宮 夜
星宮 夜
星宮 夜
佐伯 直斗
夕日が2人だけになった教室を照らす。
ぺちゃくちゃとお喋りを続けて10分。
先程まであったこの男、佐伯の友人の鞄はもう無くなっている。
全く気付かなかったという事は、それだけこの男との雑談が楽しかったということなのか。
何故友人なのに声もかけずに出ていったのか。
でもそんなことどうでもよかった。
だってこの状況がありがたかったから。
ふと佐伯から零れた両想いという単語。
嫌い同士なら程遠いはずなのに。
勘違い。
誰がって、勿論。
星宮 夜
嫌いだ。
ああやって私に近付いて仲良くして。
いじって、振り回して。
優しくして。
だけど私を嫌いだと、大嫌いだと言って。
そのくせ結局、こうやって私に構うから。
嫌いだ。
本気で大嫌いだ。
佐伯 直斗
星宮 夜
佐伯 直斗
星宮 夜
佐伯 直斗
今度は私が聞いてなかった。
少し苛立ちの籠った瞳がこちらを見据える。
その瞳にやはり綺麗だと感心していながらも口では、
星宮 夜
嫌いだと呟く。
佐伯 直斗
佐伯 直斗
佐伯 直斗
佐伯 直斗
星宮 夜
佐伯 直斗
佐伯 直斗
そう言って駆け出す佐伯。
私には目もくれずに。
それに何故か悲しくなったことには、分からないふりをして。
階段を駆け下る佐伯の後ろ姿に一言だけ。
星宮 夜