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後ろの席の金髪王子 satoshi

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後ろの席の金髪王子 satoshi

14 - 後ろの席の金髪王子 satoshi 14

♥

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2019年09月09日

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文化祭が無事に終わって、智くんと帰ろうと

校門を出たとき。

いきなり大きなバイクを乗ったいかつい人が現れた。

ヘルメットを被っていて、顔はわからない。

おぉ!

けど、智くんはニコニコしながらバイクの人に近づいた。

和也

そんな怯えんなや(笑)俺だよ、俺。ニノちゃんよ

ヘルメットを取ると、見慣れた顔が見えた。

ニノっ!え?てかバイク乗ってるの?

和也

どうよ?(笑)

バイクとニノ…。なんか変だよ(笑)

和也

おいコラ(笑)

まさかニノだったなんて…

バイク乗るんだ…

和也

で?どうよ

なにが?

和也

最高の文化祭になったでしょ?お二人さん(笑)

あぁ。おかげさまで最高の文化祭になりました//

全く話についていけてない私には

さっぱりだった。

和也

まっ、二人がくっつけばいいってことよ

和也

んじゃ

ニノは優しい笑みを浮かべながら

んじゃって言って

最後にアイドルみたいなウインクをして去った。

アイドルみてぇだな。(笑)

確かに(笑)

ニノはカッコいい。

だけど

彼女はいないという。

智くんも知らないニノの恋愛事情。

ニノも恋…

もしかしたら、しているのかなぁ…。

そんなとき

後ろから潤くんに呼ばれた。

jun_side

文化祭の帰り道。

彼女と校門に向かって、歩いていたら。

今日見かけた、確か…二宮って人がバイクに乗って帰っていくところを見た。

会長と大野先輩は、幸せそうに手を繋いでいた。

会長

あれ…潤くん!…彼女さん?

隣にいる彼女は、おそらく大野先輩を見て

カッコいいって

思っただろう…

顔あけぇし。

はい。会長…、おめでとうございます

会長と大野先輩の、カップルコンテスト。

俺も出ていたから、間近で彼女と見ていた。

正直、黒髪には

驚いた。

あ、ありがとう//

そちらもお幸せにね?

早く行こうと言わんばかりに、大野先輩は会長の手を引っ張った。

あ!じゃあね!

仲良くくっついて歩く二人。

会長のコトがスキだった俺は…

今でもふいに、心臓がドキッてするとがある。

会長の笑顔がスキだった。

会長がいつも俺に優しくしてくれて。

そんな会長に告白したことがある俺は。

もちろんキッパリと断られた。

それでも忘れられなくて、彼女を作った。

忘れられるって思ったけど

やっぱり間近でああいうの見たら、キチィな。

彼女

潤?行こ?

隣にいる彼女だって…

会長を忘れるため。

いつかまた…

恋するときがくんのかな。

Satoshi_side

あいつ…

ぜってぇ優ちゃんのコトがスキだな。

さ、智くん?//

なぁ…さっきの顔が濃いイケメン誰?

濃いって…(笑)あれは、一個下の後輩。生徒会にいるんだよ?

生徒会か…。

どうかした?

あいつ…、優ちゃんのコトぜってぇスキだよ

え!!(笑)ナイナイ(笑)

いや、あるな

ナイナイ!前に一度告白されたけど、私キッパリ断ったもん

やっぱり…

告白されてるじゃんか。

後輩っつっても

あんなイケメンじゃ…

あぶねぇな、オイ。

大丈夫だって!私、智くん意外の男なんてあり得ないから!…ぁ///

ったく。

マジで可愛すぎるよな。

我慢しきれずに

優ちゃんに軽いキスをすると、ますます真っ赤になっていって

余計に

可愛くなった。

さ、智くん!//

かぁいい//

幸せ者だなぁ…。

最高に幸せ。

俺より全然ちっちゃい手を握って

俺より全然低い彼女は、俺の目を見て話すときは

必ずと言っていいほど、上目遣いで話てくる。

いちいちドキッて

すんだよな。(笑)

智くん?//

ん?

…スキ//

ダメだ、俺。

ドキドキがとまんねぇや。

俺のがもっとスキ

さっきとは違う

甘いキスをする。

ちょっ…さと…//

息がうまくできない彼女は、俺の胸をバンバン叩く。

俺にとっては

無意味な行動だと思うけど(笑)

もうっ!いじわる//

キライじゃないでしょ?

優ちゃんは

甘いキスをしたあと、え?もう終わり?

みたいな顔するもん。(笑)

…//

図星で何も言えないところとか、たまんないね。(笑)

俺の可愛い可愛い…

可愛すぎる彼女。

これからは

もっと甘くなりそうな予感…

あの文化祭から1週間。

高校の世間てきには、受験というシーズンに追いやられていた私。

授業中、窓の外を見てポケーっとしていると。

今ではもうお決まりの

後ろから消しゴムが

転がってきた。

初めのあの頃は、ビクビクしながら拾ってたなぁ…。

今では

にやけてる自分がいる。

はい、どうぞ?

ども。…どした?

え?

智くんは、何かを見透かしたかのような顔をした。

進学…すんの?

うん…、大学、どこにしようかなって。智くんは?

智くんは進学なんて知らねとでも言うように、眉間にしわがよっていた。

…可愛いけど(笑)

優ちゃんはどこの大学にするかだいたい決まってんの?

質問の答えに

なってないし(笑)

んー…■■大学かなぁって、考えてる

そか

いつもは

たくさん話すけど、今日の智くんはすぐに

寝る体制になった。

どうしたんだろ…

ふぅ…

一息ついて

私も窓の外を眺めた。

大学…どうしよ。

智くんは、進学とか考えてないのかなぁ。

優ちゃん?

久しぶりに消しゴムではなくて、話しかけてきた智くん。

…このあと暇?

放課後

智くんからの初めての放課後デートのお誘い。

う、うん、暇!//

デート…しよ//

水族館のデート以来だ。

ていうか、付き合って初めてのデート。

デートと決まれば、放課後のHRはあっという間に終わった。

行こ

優しく大きくてきれいな手が私の手を包みこむ。

智くんのブレザーのポケットの中に、私の手も一緒に入って。

にぎにぎする。

そして必ず二人して微笑むのが日課みたいなものになっていた。

喫茶店…行かない?

う、うん!//

学校より少し離れた場所に古風系の喫茶店。

智くんは

慣れたように注文をする。

優ちゃんは?

じゃぁ…キャラメルミルクティーで

喫茶店の綺麗なお姉さんが優しくふにゃりとした笑顔で

私を見た。

???

もしかして…、てか絶対に智の彼女だよね?!

…え?

やめろ、ねぇちゃん//

ねぇちゃん?…もしかして智くんのお姉さん?

美菜

はるなって言います!うちのバカでだらしない弟だけど、宜しくね!

あ、はい//

智くんのお姉さん…

とっても美人だ…

智くんは顔を真っ赤にしながら、お姉さんと言い合っている。

こんな智くん初めて見た(笑)

そのとき

カランカランってお店が開くドアの音がして。

振り向くとそこには

美菜

ニノ!

ニノがいた。

後ろの席の金髪王子 satoshi

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コメント

2

ユーザー

お姉さんとニノの関係が気になっちゃう

ユーザー

大野君、可愛いですね〜♥そう言う、とこも大好きなんだよなぁ…あ!作者さん!これからも投稿、応援してま〜す!(๑و•̀ω•́)و fight!!

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