空を見上げていたてらんぺは、光線が伸びているのを見る
この地に残っている鏡が複数寄り集まった謎の建造物に月光が反射し、丘の一点を照らしているようだ
紅楽 てらんぺ
光線の先に向かえば、何万年も閉じたまま開くことが無かった、石造りの扉が開いていることに気付く
扉の内部は洞窟のようになっており、中心に意識を失っているはるるが倒れている
倒れているはるるは生きているようだ
はるるは、てらんぺの呼びかけで意識を取り戻す
紅楽 てらんぺ
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
少し落ち着いてから、はるるは自身の肉体の違和感に気付く
全身に痛みがなく、呼吸が苦しくないのだ。まるで病気が治ったかのように。
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
辺りを見渡すはるるはある物を見つける
洋服を纏ったまま骸骨になった死体を発見してしまう
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
飲み水を求めて、そこには黄色交じりの乳白色の泉がある
泉にはるるが近づくと、日頃てらんぺが訪れるときよりも、木々が一層ざわめく
いつもより大きく「めぇーめぇー」と鳴く木々は、のたうつ巨木のような胴体に、その太さに釣り合う山羊の足を持った異形だ
よく見ると枝ではなく、薄黒いねじれたロープのような触手という方が的確に見える
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
紅楽 てらんぺ
巨木達は、てらんぺが制止する言動を取れば、たちまち大人しくなる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
四葉 はるる
泉の水は乳白色で、はるるが意識を失う直前に飲まされた液体に酷似している。飲めば、身体が焼けるように熱くなる
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
四葉 はるる
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
はるる達が移動をしようとすれば、巨木の一匹が触肢を差し出す
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
それにつかまると、巨木ははるる達を軽々と持ち上げ、自身の背に乗せる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
はるる達が向かう先を指示すれば、巨木は嬉しそうに「めぇー」と一鳴きすると、山羊のような足を大股に広げ歩み出す
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
このスピードであれば、移動時間を大幅に短縮できそうだ
それでも、はるる達は何日も木の上で過ごすことになる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
はるるにとって、地球が滅んだのは昨日のことのようだ
移動中、当時と現在を比較することができる
昼であれば、はるるは、日中の気温が低いことに違和感を感じるだろう、違和感の正体は太陽の明度が少し低いことだ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
また、夜に天を見上げても、当時の星空を見ることはできない
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
紅楽 てらんぺ
四葉 はるる
四葉 はるる
四葉 はるる
次回へ続く…