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短編

281 - 理解の範囲を超えた思考

♥

282

2024年07月24日

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家の名前だけで、微笑む人が嫌いだった

うっすら浮かんだ笑顔には

どろどろの、何かが隠れてる

だから、友達も許嫁も全部決められた

そんな俺に情けをかけたつもりなのか

結婚相手だけは、この中から好きな方を選んでいいと言われた

みんな、カメラを向けられているから

ぎこちない、微笑みが

…なんだか、薄気味悪くて

反射的に、微笑んでない人を選んだ

この人も、大人になれば媚びを売るのだ

そんなこと思うと、もう誰とも話したくない気分になった

そして、初めて会った時

君は確かにこう言った

「私は私で好きなことをします」

「あなたも好きなことをしてください」

「互いに互いを縛るのは辞めましょう」

「所詮、親が決めた結婚ですから」

酷く、冷たい言葉だった

でも、作られた暖かさに浸かっていた俺にとって

それは、心地いいほど冷たかった

だから、好きなことをすることにした

貴女を、惚れさせる

他の誰にも渡さない

だから、俺を捨てないで

捨てられないように

存在価値を示すために

そして、ただ甘やかしたいだけで

今日も、朝ご飯の支度をするのだ

この作品はいかがでしたか?

282

コメント

3

ユーザー

前話と繋がってる……!? 「俺」は貴女の冷たさに心を奪われて好きなこと…すなわち、貴女を惚れさせることを心に決めてあんな風に優しいを超えるくらいの優しさを貴女に注いでいるんだ……😳😳 最初からお互い深く干渉しないで好きなことをしよう、なんて言われてしまったらそりゃ貴女を惚れさせてみたくなっちゃうよね……!! この2人には幸せになって欲しいな〜🤭💭

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