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“誰かの心に触れた”あの日から、 少しずつ変わっていった。 そして今、彼らの内側で――声が、重なろうとしていた。
りうら
いむ
初兎
いふ
悠祐
部屋は静かだった。 誰も言葉を探さない。 ただ、それぞれの胸の奥で――
ゆうら
ほとけ
終兎
ステルラ
易
“表”の彼らと“裏”の彼ら―― その境界線が、少しずつ溶けていく。 まるで別人だった心が、いま交わろうとしていた。
ないこ
冬心
累
その夜、全員が夢を見た。 同じ場所に、同じ空の下で、 互いに手を伸ばす夢だった。
まだ痛みは消えない。 まだ答えは出ていない。 それでも、“ひとりじゃない”と気づけた心は―― 確かに、前を向き始めていた。
【第八話 了】