暗殺ゲーム

日野出 結による秋風 紀玖代の暗殺の映像が終わる。

皆さん、以上が今回の暗殺の真実です。

如何でしたか？ これを見て皆さんはどう思いましたか？

怒り？哀しみ？憎しみ？絶望？ 失望？

まるで僕達を試すような煽るようなそんな映像に沢山の黒い感情が僕達を襲う。

貴方達はあくまでこのゲームの参加者ただそれだけの事です。

まぁ皆さんこれでまだ終わりじゃないのですから、もう1つやり残した事があるじゃないですか？笑

巫山戯るも何も初めから言っているではないですか。

ルールに乗っ取って。

皆さん、これから日野出 結の処刑を行います。

暗殺ゲームのルールは絶対です。

今回、日野出 結は暗殺を告発され見破られてしまった。

つまり、処刑しなければいけないのです。

では、皆さん。 まだ皆さんが入っていない部屋。

奥の扉の処刑室にお入りください。

処刑を実行しなければ皆さんも…

…死にますよ？ それとも…死にたいですか？

ガチャッ 僕達は重たい扉の方から鍵が開く音がして一斉に振り向く。

ギィッー 扉は古いような音で開いた。

それと同時だろうか。 日野出 結の椅子から手錠が出て全身黒い服装の奴らが入ってくる。

それを見て日野出さんは逃げようとする…が、既に足には足枷の様な物が取り付けられていて動けない。

ええ、勿論ですとも。 あくまで彼らは日野出 結の拘束及び脱走をさせない為だけに動く私の駒に過ぎませんから。

皆さんには危害を加えるという事はありません。 …暗殺者ではない限りは。

…では、皆さん。 改めまして、処刑を開始しましょうか。

僕達は重たい足を引き摺るようにその処刑室へ足を踏み入れた。