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今日は成人式
わたしは友人が少ないし知り合いもあまりいないので話す相手も少なかった。
だから、他の子達が楽しそうにしてるのを横目で見て羨ましかった
みさき
みさき
かな
かな
みさき
かな
かな
みさき
かな
かな
かな
かな
かな
かな
いつき
かな
いつき
俺の名前は咲楽 悠伊月
一応読み仮名(さくら はるいつき)
中学の3年間、この島で過ごした。
沖縄にある小さな島。 だけどみんなはこの島は大きいとか都会だとか言ってるけど
俺から見れば小さな島。
俺は東京出身のごく普通の 家庭で生まれ、育った。
父は大きい大学病院の経営者で
母は今は父とは離れてアメリカに住んでいる。 母はアメリカ人。
姉、兄、俺、弟、妹の5人兄弟の 真ん中が俺。
中学卒業と共に母の暮らすアメリカに引っ越した。
理由は、まぁ色々あるけど家庭の事情ということだ。
俺には好きな人がいる。
中学2年の時に、
知り合った子だ。
その子は、大雨の日に友達と 遊びに来ていた。
傘を貸そうと渡すも、 拗ねて受け取らなかった。
そのあと、俺の友達の家にお邪魔することになったのだが
俺も友達もその子の無知さに唖然。
無知というか、警戒心がまるでない。
裸を見られても平然としているそんな彼女の姿に俺は心を奪われた。
話してみると、 ただ性への知識が低いだけだった。
一般的に、中学2年生と言えば
性への興味、 異性への興味が 湧き出る時期なのだが、、、 彼女は違った。
俺が今まで出会ってきた女の子の中で 誰一人として当てはまらない子。
あれから6年が経った。
その子と話したのはその日が最初で最後だった。
そのあと、何度かあの子を街で見かけたりもしたんだが 話しかけることはなかった。
なぜなら
かな
かな
かな
かな
いつき
いつき
かな
かな
かな
かな
いつき
かな
かな
いつき
かな
かな
かな
かな
いつき
かな
かな
なぜなら、
隣にいた、人が多分彼氏だから
俺の勘違いなら、良かったんだけど…
見る度にいつも隣にいるから 多分、付き合ってるんだと思う。
隣の彼が羨ましい
彼女のあの無垢な笑顔を独り占めできるのだから。
今日は5年ぶりに島にやってきた。
なぜなら、今日は成人式だから。
中学時代にこの島に 過ごしていたのだけども
正直、5年も会っていなかった友達や元クラスメイト達と何を話せばいいのかわからない。
本当は、来るつもりはなかった。
だけど、あの子のことが忘れられず
もしかしたら、会えるんじゃないか?と期待を込めて来たんだが
この人混みの中、探せる自信が
自信が
……………
……………
いた。
いた。見つけた。
大人っぽくなってる。
ピンクの着物か…かわいいな。
すごく似合っている
やっぱりあの子は可愛い
いつき
かな
いつき
かな
かな
かな
かな
かな
いつき
かな
いつき
かな
かな
いつき
かな
かな
いつき
かな
かな
かな
いつき
いつき
かな
かな
いつき
かな
いつき
かな
かな
いつき
着信音
着信音
かな
いつき