テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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胸が鳴るのは君のせい佐藤龍我Ver.

第2話 - 第一話

2021年06月10日

#美少年

#佐藤龍我

ヲタクの中学生😎

芽衣

あーもうやだつらい〜〜

芽衣

受験なんて早く終わっちゃえばいいのに！

莉子

芽衣の第一志望校倍率上がっちゃったもんねぇ

莉子

〇〇は？

莉子

第二志望にランク下げる？

〇〇

うーん…

〇〇

それ迷ったんだけどね

〇〇

でもやっぱあたしは北高だなぁ

「〇〇─｣

龍我

シャー芯ちょうだい

〇〇

龍我

〇〇

シャー芯って…

〇〇

またぁ？

〇〇

いい加減自分で用意しなよ

龍我

やだ

龍我

めんどい

〇〇

しょうがないな

〇〇

いいけどちゃんとほかで返してよね

〇〇

はい

龍我

ほか～～？

龍我

じゃあ

龍我

カラダで返すわ

〇〇

アホッ

〇〇

いらんわ！

〇〇

このヘンタイッ

龍我

（＾v＾）ｸｽｸｽ

〇〇

もーイミわかんない

〇〇

ほんっとあいつバカだよね

〇〇

からみづらいったら

莉子

〇〇…

芽衣

顔ニヤけすぎ

〇〇

え"!?

莉子

ほんとは
かまってもらえてうれしーくせに！

莉子

(*σ･ω･`*)このこのぉ～

〇〇

んなことないってば

〇〇

やめれ〜〜っっ

芽衣

てか

芽衣

龍我だって絶対〇〇のこと好きだよね!?

芽衣

〇〇にばっかかまってくるし〇〇だけ

芽衣

名前呼びすてだし

芽衣

大丈夫だよ

芽衣

これ絶対両想いだって!!

莉子

卒業式前に告っちゃえよー

〇〇

（両想い…？）

『そう…かな』

『そうなのかなぁ………』

龍我

佐藤龍我です

『龍我は』

『中2の時、うちのクラスに転校してきた』

先生

あなたの席はあそこの学級委員長の隣ですからね

先生

よろしくね〇〇さん

〇〇

はい

『転校初日なのに落ちついててニコリともしない龍我は』

『なんだかあたしには怖く見えてた』

〇〇

あー…っと

〇〇

〇〇です

〇〇

「〇〇」って呼びすてでいいよ

〇〇

一応学級委員やってるから何かわかんないことあったら…

龍我

「〇〇」？

〇〇

…そうだけど…

『………何こいつ』

『初対面のくせにそこ反応する？』

〇〇

（どーせ男っぽい名前だよ）

〇〇

（…やだなぁ）

〇〇

（またからかわれるのか………）

龍我

じゃあ〇〇

龍我

俺まだ教科書そろってないから見せてくんない？

〇〇

へっ!?

龍我

だめ？

〇〇

いや

〇〇

そうでなく!!

〇〇

なっなんで名前…

龍我

え

龍我

だっていい名前じゃん

龍我

似合ってんのに隠すのもったいねーよ

『その言葉と初めての笑顔は』

『そりゃもう破壊力バツグンで』

『そこから龍我と親しくなるのに』

『時間は全然かからなかった』

『そして気づけばあたしは』

現在

『龍我に2年越しの片想いをしている』

〇〇

くっそ〜〜〜龍我め

〇〇

今日もかっこいいじゃんよ…

〇〇

（そりゃたしかに）

〇〇

（龍我が自分から絡んでくるのってあたしだけ…な気がしないでもないんだけどさ）

『でもほかのコが寄ってくればフツーに話すし』

ほかの子

龍我─

ほかの子

ここわかる？

龍我

んー？

ほかの子

おしえて〜♡

〇〇

（あっ）

『いつもはクールな龍我の笑った顔がかわいーって最近女子ウケも良くて』

〇〇

〜〜〜〜〜〜〜〜っ

『龍我に告白したいけど』

『ほんとに大丈夫なのかな…………？』

先生

学級委員ー

先生

このクラスの学級委員は誰だ─？

〇〇

はーい

先生

今月のクラス目標見せてないのここだけだぞ

〇〇

あっ今書いて…

先生

早く提出しなさい

〇〇

へ〜い…

〇〇

あーもー

〇〇

早く帰って勉強したいのに

「あっ」

女子1

ちょうどよかったぁ

女子2

〇〇さーん！

〇〇

えー何どうしたの？

女子1

もぉ聞いてよ〜

女子2

今日急に塾の時間変更になったんだけど

女子1

あたしたち掃除当番でぇ

女子2

でも今から掃除してたら塾間に合わないし…

女子1

悪いんだけどさ

「〇〇さん代わってくれない？」

〇〇

えっ……

女子1

おねがい〜〜〜

女子1

学級委員でしょ!?

女子2

クラスメイトのために力になって！

〇〇

………

〇〇

いーよまかせて！

〇〇

どこの掃除当番…

龍我

学級委員はなんでも係じゃねーだろ

龍我

カラオケ行きたいなら掃除ぐらい自力でやれば？

女子2

行こ行こっ

〇〇

へっ…

〇〇

え？

龍我

あいつら

龍我

「早くカラオケ会行きたいから誰かに掃除押しつけよう」ってさっきそこで話してたんだよ

〇〇

えっっ

〇〇

じゃーあれってウソ!?

『…うわー』

〇〇

そっかぁ…

『恥ずかし………』

龍我

お前さー

龍我

その世話焼き高じて断れない性格なんとかしたほうがいいんじゃない？

〇〇

うぐっ…

龍我

典型的な「Noと言えない日本人」っつーか

龍我

バカくさくて見てらんねー

〇〇

るっさいなわかってるよ！

『…………でも』

『ほっとけないでかばいに来てくれたんだ…………』

龍我

…何ニヤニヤしてんだよ

〇〇

べつにー？

龍我

うっぜ

『もう─』

『今心臓こわれても』

『ふしぎじゃないかも』

〇〇

〜〜ってか

〇〇

そーいう龍我はたしか昇降口の掃除当番じゃなかったけ？

龍我

俺は誰をだますこともなく正々堂々サボりっす

〇〇

調子いいな！‪💢

龍我

〇〇それもう終わり？

龍我

ついでに一緒に帰んね？

〇〇

うんっ

〇〇

（…こーいうの）

〇〇

（いつも自然に誘えちゃうとこが龍我らしいっちゃらしいよな）

〇〇

（深いイミないのか女の子にコ慣れしてんのか…）

〇〇

……………

〇〇

ねぇ龍我

龍我

んー？

〇〇

龍我の第一志望校ってどこなの？

龍我

んー

〇〇

いや「んー」じゃなくて

〇〇

もしかして帝陽？

〇〇

あそこなら理系強いし

〇〇

あっ運動神経いいからスポーツ推薦とか

龍我

ふっ

〇〇

（うわー笑われた）

〇〇

もうさぁっ

〇〇

そろそろ教えてくれても良くない!?

龍我

だめ

龍我

秘密はいっぱいあったほうが面白いじゃん

〇〇

（……またそんなこと言って）

『ムカつくくらい余裕たっぷりだしいじわるだし』

『なのに優しくて』

『ほんと気まぐれなヤツ』

『いつまで経ってもツカめないけどすごく好き』

〇〇

学校はなれちゃったらこうして一緒にいられなくなるんだよね…

『──告白しよう』

『このまま伝えないで』

『後悔したくないもん───……』

ﾊﾞﾀヾ(⌒(ﾉｼ >ω<)ﾉｼﾊﾞﾀ

〇〇

先生っ

〇〇

ごご合格しましたっ!!

先生

おおーっ〇〇良かったなぁおめでとう!!

〇〇

ありがとうございます〜〜〜

先生

北高報告者はお前が最後だから心配してたんだぞーっ

〇〇

失礼しました

『あと2週間で卒業かぁ……』

〇〇

教室の写真撮っておこっかな

〇〇

えっ

〇〇

龍我っ!?

龍我

おー

〇〇

うそっなんでいんの？

龍我

机とロッカーん中片せって

龍我

先生神経質だよなー

〇〇

いつまでも散らかしてるから悪いんじゃん

『………あ』

『これってもしかして』

『告白の』

『チャンス………』

〇〇

………あたし

〇〇

龍我のこと好きなんだ

『ﾄﾞｷﾝﾄﾞｷﾝ』

龍我

…………ごめん

龍我

〇〇のことそういうふうに見たことない

〇〇

（………なんだ）

『そっか』

『違ったんだ』

ﾎﾟﾂ

『違った』

〇〇

う……

〇〇

なんとも思ってないならまぎらわしいことすんなよぉっ……！

『くるしい』

『胸が痛くて窒息しそう』

〇〇

（休んじゃいたかったな…）

〇〇

（…って一生避けるわけにいかないじゃん）

ガラッ

〇〇

おはよ…………

『───え』

『な』

『に』

『これ………』

男子1

これマジだよね？

男子1

誰が書いたんだか知らないけどさ

男子1

俺も龍我からこのこと自慢げに聞かされたんだよね

〇〇

龍我が…!?

男子1

言いふらすなんてあいつほんと最低だよなぁ

『最低…………？』

〇〇

………違う

〇〇

龍我はそんなことしない!!

ザワッ

龍我

…………

龍我

これ書いたの誰だ

男子1

ﾋﾞｸﾂ

ガタァ

龍我

てんめぇっ

きゃ──っ

誰か先生───っ

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

男子1

………〇〇

男子1

ご…ごめん

男子1

〇〇が言うとおり俺龍我から何も聞かされてない…

男子1

ほんとは教室のお前らの話廊下でたまたま聞いてただけなんだ

男子1

俺ずっと〇〇のことが好きで

男子1

龍我なんか嫌いになってほしくてあんな…………

〇〇

あたしもごめんね

『──そっか』

『フラれた瞬間からずっと』

『つらくて、くるしくて』

『こんな思いするくらいなら』

『告らなければよかったって思ってたけど』

〇〇

りゅっ……

〇〇

龍我っ

〇〇

佐藤龍我

〇〇

佐藤龍我──っっ

ガラッ

龍我

………近所迷惑

『だけど』

『こんなにハッキリしてる"好き"を』

〇〇

あたしっ

『胸にかかえ続けることも忘れることもできるはずないから』

〇〇

やっぱり龍我のことが好き！

〇〇

昨日あたしのために怒ってくれてありがとう

〇〇

あたし…

〇〇

まだあきらめないから

〇〇

…っ

〇〇

………そ

〇〇

そんじゃ

〇〇

それだけなんで…

龍我

………

龍我

くっ

龍我

（＾v＾）ｸｽｸｽ

〇〇

（失敗だ〜〜〜）

『フラれて終わりじゃなくて』

龍我

〇〇！

『これからが始まり』

龍我

俺も北高

龍我

春からまたよろしく─っ

〇〇

ええ〜〜〜っ!?

『いろいろな想いを乗せて』

『あたしたちは高校生になる』

胸が鳴るのは君のせい佐藤龍我Ver.

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