注意
あらすじ等はないので、前回の作品をお読みください。
そして今回、同性同士の恋愛等の表現がございます。
加え、前回のような戦争表現もございます。
ご了承いただける方からスクロール、タップお願いします。
英語と、噴水に落ちて濡れてしまった国語は
すぐそばにあった木製の洒落たベンチに腰をかけ、
国語は濡れた上着を一枚脱いだ。
国語
国語
国語
英語
国語
国語は鼻を拭くため、ポケットからティッシュを取り出した。 が…
国語
英語
国語
英語
国語
それもそうだろう、
このお話の当時は、12月の真冬である。
それに加え早朝のため、気温はとても低い日であった。
英語
国語
英語
国語
国語
英語
そういうと英語は少し強引に国語に自分のコートを着させた。
少し重めで硬いコートは、国語には少し大きなサイズだったが、
そこにはポカポカと、英語のぬくもりが感じられた。
国語
英語
国語
英語
英語
英語
国語
英語
オープンしたそのカフェは、早朝だがすぐ人だかりができており、
すぐに入れた二人は、奥のソファの付いている2人用席に腰をかけた。
国語
英語
国語
英語
英語
国語
国語
英語
英語
国語
英語
英語
国語
2人がカフェを堪能していると、
英語が突然話を切り出した。
英語
国語
英語のその声は、朝と比べれば元気を取り戻したような声だ。
でも、どこか暗い。
英語
国語
英語
英語
国語
国語
国語
国語
国語
英語
英語
国語
英語
国語
英語
国語
英語
国語
英語
英語
英語
英語
英語
国語
国語
英語
英語
英語
英語
国語
国語
英語
国語
英語
英語
英語
国語
英語は最後の文を見た瞬間、
少し顔を伏せ、おでこに手をつけて悩む素振りを見せた。
英語は黙っていた口を少し開け、
英語
英語
国語
英語
国語
そう言って、英語は席を外した。
国語
国語
国語
国語
「アイ き留ド ゼ無。」
国語
国語
国語
国語
国語は諦めて、残りの少し緩くなったミルクティーを飲み干した。
室内も体も暖かいはずなのに、
心だけ、なぜか少し冷たい感じがしていた。
カフェの後、2人は色々な所へ散歩をして行った。
そしてその帰り道、
まだ4時というのに、真っ赤な夕日が半分も隠れていた。
山へと太陽が沈んでいく空を、 2人は小さなベンチに腰掛け、眺めることにした。
国語
英語
国語
英語
国語
国語
英語
国語
国語
国語
国語
国語
英語
国語
英語
英語
英語
国語
国語
英語
国語
突然の告白に、国語は動揺を見せた。
その英文は、英単語が苦手な国語でもわかる
愛のコトバだった。
「1941, in Japan.(1941年、日本)」
「(私たち米軍は、とある目的にため日本に特攻してきた。)」
「(私は特攻部隊の中でも先頭を受け持っていた。)」
「(そしてまず、2人の日本の子供の命を消した。)」
「(これは仕方のないことであり、必要なことだった。)」
「(終わりにするため。)」
「(心は傷まない。逆に今更だ。)」
「(“何千年も生きている概念に、そんな感情残ってはいないからな。”)」
金髪の米軍の男は、玄関から居間に上がり、
銃を構え、次に撃つ準備をしていた。
米軍の男
米軍の男
米軍の男
米軍の男
すると、
階段を降りてくるギシっという音が、上からどんどん下へと聞こえてきた。
男は口を閉じて、銃を構える。
米軍の男
ギシ…ギシ…と…ゆっくり降りてきた人間の陰が、 ぼんやりと襖に映っている。
襖がガラっと開いた瞬間、
バンッ
米軍の男は迷いなく引き金を引いた。
米軍の男
そこには声を出すまでもなく頭を打たれた大人の男が倒れ込んでおり、
黒髪に茶色がかった目、手には教科書を持っており、 ここの教師と思われる。
米軍の男
米軍の男
米軍の男が、倒れ込んでいる教師の横を通りがかった時、
遠くから警報音が鳴っていることに気づいた。
米軍の男
米軍の男
米軍の男は、横の教師を押し除けて、階段を少し小走りに登って行った。
米軍の特攻から数十時間の後…
あちらこちらに小さな子供と大人の亡骸が転がっており、
外周には船やヘリの帰還を待つ米軍達がいた。
米軍の男
そんな中、金髪の米軍の男は1人、小さな学校の玄関前に座っていた。
米軍の男
米軍の男
米軍の男
男がその場で立った時、
ドタッ…
と、学校の中から生きた人間がこけたような音がした。
米軍の男
米軍の男
米軍の男
男は急いで銃を持ち、学校の中へと再び入って行った。
男が色んな部屋を見回っていると、少し隙間の空いた襖を見つけた。
そこにはなんと、
数十時間前に撃ちころしたはずの、
黒髪で茶色がかった目をした男の教師が ふらつきながらも座っていた。
教師の男
米軍の男
撃ったはずの教師の額には、
あったはずの銃弾の跡がなくなっていた。
服は血で錆びついているが、傷は一つも見当たらない。
米軍の男
米軍の男
米軍の男は、死んだ人間が生き返ったという驚きよりも、
同族に初めて出会えたという喜びと興奮が先にきた。
米軍の男
そう言って米軍の男は、襖を開け、教師の男の前に立った。
教師の男
教師の男が何を言っているかは、米軍の男にはわからなかったが、
ただ、激しく混乱していることだけはわかった。
米軍の男
米軍の男
教師の男
そういうと、教師を掴んで自分の顔の近くまで持って行き、
米軍の男は興奮が止まらず、ついニヤけて言ってしまった。
米軍の男
米軍の男
教師の男
絶望した教師の男の目は、
綺麗な夕焼けに当たって、
少し赤みがかった色になっていた。
第二章、「突然の告白」
コメント
2件
うわー好きすぎる