TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

注意

あらすじ等はないので、前回の作品をお読みください。

そして今回、同性同士の恋愛等の表現がございます。

加え、前回のような戦争表現もございます。

ご了承いただける方からスクロール、タップお願いします。

英語と、噴水に落ちて濡れてしまった国語は

すぐそばにあった木製の洒落たベンチに腰をかけ、

国語は濡れた上着を一枚脱いだ。

国語

…ふぅ〜…

国語

…はぁ…!

国語

っはくしょんっ!!

英語

おや、bless you〜

国語

うわぁ…すみません…!

国語は鼻を拭くため、ポケットからティッシュを取り出した。 が…

国語

あっ…!そうださっき濡れて…

英語

ティッシュならありますよ!

国語

あ〜ありがとうございます…!

英語

やっぱり寒いですよネ〜!

国語

そうですね〜…!

それもそうだろう、

このお話の当時は、12月の真冬である。

それに加え早朝のため、気温はとても低い日であった。

英語

…国語サン!

国語

はい、どうかしましたか…、

英語

はい!私のコート着てください!

国語

…えっ?

国語

でもそれじゃ英語さんが寒いんじゃ…!

英語

大丈夫でスよ〜!僕アメリカとか寒い地域にはよくいましたので!

そういうと英語は少し強引に国語に自分のコートを着させた。

少し重めで硬いコートは、国語には少し大きなサイズだったが、

そこにはポカポカと、英語のぬくもりが感じられた。

国語

…ありがとうございます…!

英語

寒くないでスか?

国語

はい!とても暖かいです!

英語

よかったでス!

英語

(ピコン)あ、カフェのLINE!

英語

今openしましたって!

国語

了解です!では向かいましょうか!

英語

何頼もうかな〜♪

オープンしたそのカフェは、早朝だがすぐ人だかりができており、

すぐに入れた二人は、奥のソファの付いている2人用席に腰をかけた。

国語

暖房効いててあったかいですね〜…

英語

Me too…!

国語

ここってどんなコーヒーを売っているんですか?

英語

ああ〜確かでスね…

英語

コーヒー豆や茶葉は外国産のを使用しているらしいでス!

国語

へぇ〜!ザ洋風って感じですね〜

国語

緑茶とかはないんですね?

英語

和風は取り入れてないみたいでス!

英語

…和風の方が良かったでスか…?

国語

いやいや!僕コーヒーも紅茶も大好きですよ!

英語

同じでスね〜!

英語

じゃ、私ブラックで!

国語

じゃあ…僕はミルクティーにしますね!

2人がカフェを堪能していると、

英語が突然話を切り出した。

英語

ねぇ国語さん。

国語

ん、なんですか?

英語のその声は、朝と比べれば元気を取り戻したような声だ。

でも、どこか暗い。

英語

国語さんは、英語興味あります?

国語

グフッ!ん…?

英語

ああ!私のことじゃないでスよ?

英語

英語の学習についてです。

国語

んんっ…!

国語

う〜ん…

国語

興味はありますが…

国語

まぁ私、国語という名の概念ですし…!

国語

あんまり違う教科を知るのは好ましくないんじゃないんですかね〜…?

英語

まぁ、そうでスよね。

英語

でも、国語さんがさっき話してくれた夢の話、

国語

ああ、謎の言葉の?

英語

あれ多分英語だと思うんでスよ。

国語

え!そうなんですか?!

英語

はい、解読できるんじゃないかと思いまして!

国語

え!早速やってみましょうよ!

英語

…はい!

国語

あ…ぐしゃぐしゃですけど読めますかね…?

英語

大丈夫!なせばなるってやつでス!

英語

まずは最初の文なんでスが、

英語

ここはそのまま読むと「アイ ガット ユー」なので、

英語

多分英文に直すと「I got you」、

英語

わかったとか捕まえた、見つけたという意味になりまス!

国語

なるほど…!

国語

かくれんぼ…いや、雰囲気的にそんなんじゃなかったか…

英語

イイでスね〜!どんどん行きましょう!

英語

次なんですが、先ほどと同じようにすると「ルック アット ミー」、

英語

英文に直すと「look at me」になるので、

英語

私を見てください的な意味になりまス!

国語

私を見ろ、か〜…!

国語

なんか謎が深まってる感じがしますね…

英語

でスね〜

国語

最後の文は何かわかりますか?

英語

あ〜最後の文は…

英語

英語

……

国語

…どうかしましたか…?

英語は最後の文を見た瞬間、

少し顔を伏せ、おでこに手をつけて悩む素振りを見せた。

英語は黙っていた口を少し開け、

英語

…スみません国語さん…

英語

ちょっと…わからないかもでス…

国語

そうでしたか…無理しなくて全然大丈夫ですよ!

英語

…少しトイレに。

国語

わかりました!

そう言って、英語は席を外した。

国語

…嫌な英文だったのかな…?

国語

…なんか悪いなぁ…

国語

一体なんて書いてあったんだろ…?

国語

一旦英語さんのやり方通りに…

「アイ き留ド ゼ無。」

国語

国語

「アイ キルド ゼム」…?

国語

よくわからないな…

国語

スマホで翻訳…は無理か…濡れてるし。

国語は諦めて、残りの少し緩くなったミルクティーを飲み干した。

室内も体も暖かいはずなのに、

心だけ、なぜか少し冷たい感じがしていた。

カフェの後、2人は色々な所へ散歩をして行った。

そしてその帰り道、

まだ4時というのに、真っ赤な夕日が半分も隠れていた。

山へと太陽が沈んでいく空を、 2人は小さなベンチに腰掛け、眺めることにした。

国語

綺麗な夕焼けですね〜…

英語

そうでスネ〜!

国語

明日は晴れになるかもしれませんね〜…

英語

なんででスか?

国語

ああ、「夕焼けは晴れ」っていう言葉が日本にはありましてね。

国語

夕焼けが見える日は次の日晴れになる確率が高いんですよ。

英語

へ〜…

国語

なんでかっていうとですね、

国語

夕焼けが見えるということは、その方角の西側が
曇りなく晴れているってことなんです。

国語

日本は温帯なので、天気が西から東に来るんですよ。

国語

だから夕焼けが見えると次の日晴れになる、と言われているんです。

国語

逆に、朝焼けは雨と言われていますね。

英語

国語

あ、ごめんなさい…!つまらない話でしたね…

英語

いや…

英語

Nope…

英語

I was crazy about you…

国語

え?

国語

すみません…英語は、

英語

I love you.

国語

…へ…?

突然の告白に、国語は動揺を見せた。

その英文は、英単語が苦手な国語でもわかる

愛のコトバだった。

「1941, in Japan.(1941年、日本)」

「(私たち米軍は、とある目的にため日本に特攻してきた。)」

「(私は特攻部隊の中でも先頭を受け持っていた。)」

「(そしてまず、2人の日本の子供の命を消した。)」

「(これは仕方のないことであり、必要なことだった。)」

「(終わりにするため。)」

「(心は傷まない。逆に今更だ。)」

「(“何千年も生きている概念に、そんな感情残ってはいないからな。”)」

金髪の米軍の男は、玄関から居間に上がり、

銃を構え、次に撃つ準備をしていた。

米軍の男

ふん…

米軍の男

ここは日本の学校か…

米軍の男

子供ばかりなら、容易くて良いな。

米軍の男

問題は教師が厄介なことか…

すると、

階段を降りてくるギシっという音が、上からどんどん下へと聞こえてきた。

男は口を閉じて、銃を構える。

米軍の男

ギシ…ギシ…と…ゆっくり降りてきた人間の陰が、 ぼんやりと襖に映っている。

襖がガラっと開いた瞬間、

バンッ

米軍の男は迷いなく引き金を引いた。

米軍の男

…うむ、

そこには声を出すまでもなく頭を打たれた大人の男が倒れ込んでおり、

黒髪に茶色がかった目、手には教科書を持っており、 ここの教師と思われる。

米軍の男

これはラッキーだ。先に教師をやれたらもうガキ達は終わりだ。

米軍の男

さて、上にいるガキを…

米軍の男が、倒れ込んでいる教師の横を通りがかった時、

遠くから警報音が鳴っていることに気づいた。

米軍の男

チッ…他の軍がバレたか…

米軍の男

なるべく早めにやりに行かないとだな…

米軍の男は、横の教師を押し除けて、階段を少し小走りに登って行った。

米軍の特攻から数十時間の後…

あちらこちらに小さな子供と大人の亡骸が転がっており、

外周には船やヘリの帰還を待つ米軍達がいた。

米軍の男

…もうこの町も終わりだな。

そんな中、金髪の米軍の男は1人、小さな学校の玄関前に座っていた。

米軍の男

はぁ…こんなちっぽけな場所にも関わらず、
3人もの米軍が他界するだなんて…

米軍の男

呆れたもんだ。

米軍の男

さて、俺も帰る準備をするとするか…

男がその場で立った時、

ドタッ…

と、学校の中から生きた人間がこけたような音がした。

米軍の男

…?!

米軍の男

(まだガキが中にいたのか…?)

米軍の男

(しまったな…早く行かないと。)

男は急いで銃を持ち、学校の中へと再び入って行った。

男が色んな部屋を見回っていると、少し隙間の空いた襖を見つけた。

そこにはなんと、

数十時間前に撃ちころしたはずの、

黒髪で茶色がかった目をした男の教師が ふらつきながらも座っていた。

教師の男

ーーー、ーー…?

米軍の男

(おかしい…!)

撃ったはずの教師の額には、

あったはずの銃弾の跡がなくなっていた。

服は血で錆びついているが、傷は一つも見当たらない。

米軍の男

(…もしかして)

米軍の男

(俺と同じ…概念の者か…?!)

米軍の男は、死んだ人間が生き返ったという驚きよりも、

同族に初めて出会えたという喜びと興奮が先にきた。

米軍の男

見つけたっ!!

そう言って米軍の男は、襖を開け、教師の男の前に立った。

教師の男

…ーー、ーーー…?

教師の男が何を言っているかは、米軍の男にはわからなかったが、

ただ、激しく混乱していることだけはわかった。

米軍の男

(どこ見てんだこいつ?)

米軍の男

おい、こっちを見ろ。

教師の男

っー…!ーーー?!

そういうと、教師を掴んで自分の顔の近くまで持って行き、

米軍の男は興奮が止まらず、ついニヤけて言ってしまった。

米軍の男

俺があのガキども全員殺したんだよ!

米軍の男

なぁ?お前ならわかるだろ!?

教師の男

…ーー…?

絶望した教師の男の目は、

綺麗な夕焼けに当たって、

少し赤みがかった色になっていた。

第二章、「突然の告白」

この作品はいかがでしたか?

140

コメント

2

ユーザー

うわー好きすぎる

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚