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それは妙にリアルで
とても懐かしく、悲しい夢だった
私
日が昇っているのか、沈んでいるのかわからない
とても優しく暖かい光に包まれている
海辺だったか
いや
草原だったか
今となってはそれも忘れてしまった
忘れられない
あなたをくすぐる風の音
あなたを苦しめる僕達の罪
いつしかの少女
私
あなたは優しい声で話しかける
聞き慣れたその声に
安心できなかった
私
不安
焦り
罪悪感
悲しみ
絶望
いつしかの少女
私
僕は泣いていた
いつしかの少女
いつしかの少女
いつしかの少女
いつしかの少女
私
鼻をすすりながら頷く
どれくらい泣いていただろう
いつしかの少女
私
いつしかの少女
あなたは声のトーンを変えずにそう言った
でも
その顔は今にも泣き出しそうだ
私
いつしかの少女
私
いつしかの少女
二人の悲しみを天秤にかけて比べたりはしない
それでも
あなたが言の葉に掛ける儚い希望
それが私には哀しくて仕方がなかった
いつしかの少女
続