それは妙にリアルで
とても懐かしく、悲しい夢だった
私
……
日が昇っているのか、沈んでいるのかわからない
とても優しく暖かい光に包まれている
海辺だったか
いや
草原だったか
今となってはそれも忘れてしまった
忘れられない
あなたをくすぐる風の音
あなたを苦しめる僕達の罪
いつしかの少女
やあ
私
……
あなたは優しい声で話しかける
聞き慣れたその声に
安心できなかった
私
っ……………
不安
焦り
罪悪感
悲しみ
絶望
いつしかの少女
大丈夫だよ
私
……
僕は泣いていた
いつしかの少女
落ち着いて
いつしかの少女
焦ることはないよ
いつしかの少女
ゆっくりでいいから
いつしかの少女
ね?
私
…
鼻をすすりながら頷く
どれくらい泣いていただろう
いつしかの少女
もう大丈夫?
私
うん
いつしかの少女
私のこと…覚えてる?
あなたは声のトーンを変えずにそう言った
でも
その顔は今にも泣き出しそうだ
私
あまり覚えてない
いつしかの少女
やっぱり…
私
ごめん
いつしかの少女
ううん、仕方ないよ…
二人の悲しみを天秤にかけて比べたりはしない
それでも
あなたが言の葉に掛ける儚い希望
それが私には哀しくて仕方がなかった
いつしかの少女
思い出したい?
続






