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帰りたくない
でも
他に場所はない
帰っても
部屋から出たくない
ご飯なんて食べなくていい
出たくない
会いたくない
聞きたくない
「またご飯食べてない」
「まだ食べてなかっただけで…」
「他の家では帰ったらご飯作ってあるっていうのに…」
「…」
他の家ってどこなのかな
「他の家は全部家族がやってくれてるって言うのに…」
「なのにうちは全部お母さんがやらなきゃ誰もやらない!!!!」
ドンッとテーブルから大きな音が出る
「ビクッ…」
「みんなの家はいいなー」
カチャカチャと家事の音
「私は不幸だ」
その音はとても イライラの音
「なんでこんなに不幸なんだろ!」
私は不幸私は不幸私は不幸私は不幸私は不幸私は不幸私は不幸私は不幸私は不幸私は不幸私は不幸
毎日の愚痴
うらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましい
毎日聞かされる 他所の子の優秀な話
ほかの子はほかの子はほかの子はほかの子はほかの子はほかの子はほかの子はほかの子は
それを聞いて 毎日思うこと
私は
何もできないだめな子
つまり
失敗作
不幸の素なんだと
でも
お手伝いしてたよ
洗い物も
料理も
掃除も
したことあったよ
お母さんは忘れてるよね
だって
お手伝いしても
明日もよろしく
って言われて
次の日やらないと
なんでやらないの!?
って怒られて
風邪で辛くても
動けない日も
【怒らるから】
って
目覚ましかけて無理やり【お手伝い】をしてた
そしたら
そしたらさ
色々疲れちゃった
頭の中に勝手に浮かぶ
血まみれの廊下と
死体になった家族の真ん中に
虚ろな瞳で真ん中に立っている自分
手には血まみれの包丁
自分でも怖い
自分の意識では消えてはくれない
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
このままだと
いつか
現実になる
そう思った
そんなことしたくない
しちゃいけない
だから
だからもうやめよう
【お手伝い】
もうやらない
そう心に決めたの
壊れる
壊れたくない
自分を護る
だって
生きるしか選択肢もないから