テラーノベル
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大介
大介
亮平
亮平
大介
俺はびっくりすると同時に 内心ワクワクしてしまった
ファンタジーの存在で アニメの中でしか見たことなかった
妖怪が目の前に…
大介
大介
亮平
大介
亮平
阿部くんはまた手を叩き 耳と尻尾を消滅させると
俺の隣に 距離を詰めて座ってきた
亮平
亮平
亮平
大介
大介
俺は目を丸くさせてしまった
阿部くんが? 俺のことを? 好きだって?
いやいや聞き間違いだよね… 俺みたいな人に告白するなんて 相当な変わり者…
……ううん 阿部くんは確かに 『好き』って言ってきた…
告白はされたことなかったし とても嬉しい けれど…
俺は阿部くんに そんな思いを抱いたことはなかった
だから、申し訳無いけど、 断ろう…
亮平
大介
俺が何も言わないから 阿部くんがまた声をかけてきた
目の前にクローズアップされる 阿部くんの顔
そして彼は、あの時のような…
不思議な威圧感を纏っていた
大介
亮平
亮平
『ごめん、付き合えない』
俺はそう口を動かした… はずだった
大介
大介
大介
大介
大介
大介
亮平
亮平
大介
大介
頭がぼーっとする
なんも考えられない…
亮平
亮平
大介
目がぼんやりと 緑色に光っている阿部くん
その目は美しく 引き込まれてしまう
そうやって ぽやぽやしていると
大介
大介
突然頭の中の 霧が晴れた
大介
大介
亮平
亮平
亮平
阿部くんは動揺していた
今までに見たことがないくらい あたふたしている
大介
大介
大介
大介
大介
亮平
大介
すると阿部くんの瞳から 涙がぽろぽろと溢れだした
大介
大介
亮平
亮平
大介
大介
突然泣き出した阿部くんは 涙を拭いながら立ち上がると
亮平
そのまま走り去ってしまった
大介
もっと大きくて 威圧的な声が出せたら
彼を止められたのかもしれない
大介
傘も返せずじまいで 阿部くんは公園を 出ていってしまった
数日後
大介
大介
しばらく空席になっている 隣を眺める
あの日以来 阿部くんは学校に来ていない
他の人も心配していて
生徒
生徒
生徒
と、 誰も彼の住所を知らないのだった
大介
今までの俺なら 俺は何も行動を起こさなかったかもしれない
でも今は── ちゃんと向き合いたい
せっかく出来た 大切な人…阿部くんに
大介
大介
俺は勇気を出して 先生に聞いた 阿部くんの住所を訪れた
大介
大介
…がしかし 地図上で印のついた場所には 何も建物がない
それどころか ここはほとんど森の中なのである
大介
大介
俺はどうしようもなく ただおろおろしていた
大介
大介
すると、 辺りに強い風が吹いて──
大介
大介
亮平
亮平
数日ぶりに見る阿部くんは 元気そうで 俺はほっとした
大介
亮平
亮平
大介
亮平
阿部くんが指差したところは 一見なにもない空き地だった
大介
亮平
亮平
阿部くんは俺の前に立ち 俺の額に片手で触れた
次の瞬間 目を開けると──
大介
大介
亮平
亮平
阿部くんの家は 昔ながらの日本家屋で
どこか懐かしい香りがした
大介
亮平
大介
大介
大介
亮平
亮平
亮平
にこにこ笑って 俺を見てくる阿部くん
こういうところかわいいなぁ…
亮平母
すると、阿部くんのお母さんが 小さなお盆にコップを2つ乗せて やってきた
亮平母
亮平
亮平
亮平母
亮平母
阿部くんのお母さんは こっちを見て微笑んできた
大介
亮平母
亮平母
大介
亮平母
亮平母
亮平
亮平
亮平母
亮平母
バタン
亮平
大介
そういえば告白の話 うやむやになってたんだ…
聞いてもいいかな…
大介
大介
大介
亮平
亮平
阿部くんはぽつりぽつりと 自分のことを話してくれた
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
コメント
17件
阿部ちゃん...さっくんのこと大好きやん😊
あずささんの脳みその縮図!? なんだそれ需要しかないな… 続き楽しみにしてます🥰
くぅ、、たまんなく美味しい!何でこんなにいいものをつくるんですか? もう最高すぎて死んじゃいますよ?続き楽しみにしてます😋