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なんか泣けてくる。・゚ ꜀( ꜆>ᯅ<)꜆゚・。
ひぃ〜…!じゃあ助けに来てって言ってた子は芝ちゃんじゃなかったのか!!!ゆらゆらさんにハメられたのか!!
高園
激しく響く靴の音と荒い息遣い。
そして、乱れる通話の音に混じって迫り来る謎のうめき声。
それらは芝岸の異様な状況を物語った。
高園
高園
そう高園が意気込んだ瞬間
────────
画面の向こうがいきなり静まり返った。
高園
高園
︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎まさか…︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎高園はそんな考えがよぎり、心臓が早まる。
が、
耳を澄ますと、まだ、微かに呼吸音はある様だった
高園
高園
そう高園は自分を納得させるように言い聞かせた。
すると
そうしてメッセージとともに、通話が切られた。
高園
芝岸
高園
高園
芝岸
芝岸
芝岸
芝岸
芝岸
芝岸
芝岸
芝岸
高園
高園
芝岸
芝岸
芝岸
高園
高園
高園
芝岸
芝岸
芝岸
芝岸
高園
高園
芝岸のメッセージを確認した高園はすぐさま家を出る支度を済ませ、家を飛び出した。
薄暗い路地を高園はただひたすらに駆けていった。
高園
高園はそれだけを必死に願った。
高園
教室、そしてその先の廊下に気配が感じられないのを確認し、高園は教室へ入った。
教室内を見渡していると、今日の記憶がよみがえってくる。
その時、高園はある事を思い出した。
高園
高園
高園
高園
高園
そんな小さな疑問が浮かんできた。
しかし、高園に今はそんなことを気にしている余裕はなかった。
あの時の芝岸のスマホ越しの悲鳴を思い出し、高園はまた急いだ。
高園
高園
高園
高園
芝岸
高園
芝岸
高園
芝岸
芝岸
高園
芝岸
芝岸
芝岸
高園
高園
芝岸
芝岸
高園
高園
センサーが高園に反応し、トイレに電気が灯る。
トイレ全体が写る大きな鏡の前。
高園は今にも儀式を始めようとしていた。
高園
高園
高園
高園
高園
高園
高園はそう呟くと赤いサインペンのキャップを開いた。
それと、ほぼ同時の事だった。
高園のスマホが、通知音を何度も鳴らし始めた。
高園
思わずスマホを開くと、そこには…
芝岸の緊迫したメッセージが何通も届いていた。
高園
高園
高園は鳴りやまないスマホを置き、急いでペンを鏡に当て、円を描き始め、
そして、描き終えた。
高園
高園
高園はそう呟くと目を閉じ、唱え始めた。
高園
高園
なり続けていたスマホの通知音は更に激しく、そして
音がブツブツと切れ始め
なにかの唸るような音へ変化していった。
それでも高園は唱え続けた。
高園
高園
天井、床、壁、そこかしこから視線を感じても、高園は続けた。
高園
高園
スマホから発せられる音は、次第に奇妙なしゃがれた笑い声へ変わった。
それでも高園は続けた。
高園
高園
その途端、あの奇妙な声がはたと止まり、視線が消えた。
唱え終わると同時に目を開く。
鏡には憔悴した高園の姿、そして…
いつも通りのトイレ…。
高園
自分の鼓動を鮮明に感じながら、恐る恐る高園は辺りを鏡越しに見渡す。
︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎︎︎ ︎︎何もいない ︎"︎︎
高園がそう思った、その瞬間
いきなり電灯がバチバチと激しく点滅し始め、︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎ いつものトイレ︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎はたちまち異様な空気に包まれた。
高園
動揺した高園が辺りを見回す
そして、目眩がしてくる程の点滅の中、高園はもう1つ、気味が悪いことに気付いた。
高園の足元に落ちる影が
ゆら…
ゆら…
と、点滅と同時にゆっくり左右に、それも高園の動きとは別に揺れていた。
高園
そして、その揺れは次第に大きくなっていったかと思うと
2つ、3つと、高園を囲うように増えていった。
︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎今すぐここを離れなれけば。︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎
そう思って鏡の前から立ち去ろうとした高園。
しかし、突然彼女の腕が鏡の方へ強く引かれる。
その正体を突き止めるべく高園は咄嗟に鏡の方を向いた。
そこには
高園
高園
トイレ全体を見渡せるほどの鏡で、やっとその全貌が分かるほど、大きな、大きな…
人間の手足、そして目、耳が身体中に着いた黒い影の姿があった。
校舎全体に響き渡る悲鳴。
しかしそれは誰の耳に届くこともなかった。
というよりも
もとより校舎には彼女以外の生徒は誰も居なかった。
朝
太陽が優しく校舎内を照らす。
学校一大きな鏡の前。
そこには1本の赤いペンと、スマホのみが残されていた。
─1階の教室前にはその生徒のものと思われる靴が残されており…─
芝岸
連日のPC作業のせいかテレビが霞んで見える。
しかし、そんなことは芝岸にとって些末なことだった。
それを犠牲に彼女を助けられるなら。
─校舎のトイレ内では、女子生徒のスマートフォン、サインペンが発見され─
─鏡には、そのサインペンで描かれたとみられる円が……─
芝岸
芝岸
芝岸
─女子生徒のスマートフォンのメールの通信履歴は、失踪当日の8時頃で途絶えており…─
芝岸
芝岸
芝岸
芝岸
芝岸
芝岸がそう意気込んだ時
丁度、芝岸のスマホが鳴り、メッセージの受信を告げた。
芝岸はその送信者の名前を見て驚いた。
︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎︎︎ ︎︎高園 ︎︎"︎︎
芝岸
︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎︎︎ ︎︎芝ちゃん…助けて…。 ︎︎"︎︎
︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎︎︎ ︎︎興味半分で儀式をしちゃったの…。 ︎︎"︎︎
︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎︎︎ ︎︎ゆらゆらさんに異世界に連れてこられて出られないの。 ︎︎"︎︎
︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎︎︎ ︎︎だから… ︎︎"︎︎
︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎︎︎ ︎︎芝ちゃん、私と同じように儀式をして、こっちに助けに来てよ ︎︎"︎︎