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日向
モブ(使い回し)
日向
嫌だと声を出したって、誰も気付かない。
見て見ぬふりをする。
自分には関係ないと、どうでもいいように。
ガタッ
日向
タッ
声を震わし、俺はその人から逃げるように去った。
モブ(使い回し)
聞こえてる。
聞こえてるよっ。
日向
Ωだとバレてはダメなのに、あの人の近くに居るのが嫌だ。
牛島さんのそばに居たい。
でも、そうしたら···牛島さんが危ない目に会う。
それだけはダメなんだ。
俺が我慢しなくてはっ。
日向
早歩きで、どこかへ向かっている。
行きたい場所は分からないけれど、みんなが知らない所へ隠れたい。
そぅ、今は思っている。
日向
日向
日向
腰が抜けてしまった。
立とうとしても立てない。
どうしよう、戻らなきゃいけないのに。
日向
少し、落ち着かせよう。
涙を拭い、ドクドクなっている心臓を深呼吸で落ち着かせた。
少しずつ、少しずつ···ゆっくりと。
日向
立てるようになった俺は体育館へ戻ろうとフラフラな体で無理やり動かした。
今にも倒れそうだ。
日向
呼吸がまだ落ち着かない。
体育館に入る時は、自然で居なきゃいけないのに。
フラッ
日向
倒れちゃう。
ガシッ
牛島
日向
牛島
日向
ギュッ
日向
俺は牛島さんに抱きしめ直し、匂いを嗅いだ。
苦しかった息が元に戻っていく。
ドクドクと鳴っていた心臓がゆっくりになる。
牛島さんの匂いのお陰で、冷たかった体が暖かくなる。
日向
牛島
牛島
日向
牛島
日向
牛島
牛島
牛島
日向
なら、先に来て欲しい。
俺はあの人と一緒になんか居たくない。
居たら、フェロモンを出されるから。
誘惑されて、襲われそうになるから。
【可愛いΩくん】と、耳元で囁いてくるから。
だから···っ。
日向
牛島
日向
日向
日向
牛島
日向
これで、あの人とは話さなくなれるかもしれない。
近付かなくて良くなるかもしれない。
合宿が終わるまで、俺は極力牛島さんの隣に居よう。
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