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コメント
2件
だぁっっっっ,,,神様仏様sea様っっっっ
うあああ第52話やばい……!! 10年前の過去が繋がって「みことちゃん」って呼び方の理由に全部納得したわ。忠誠心の中で初恋抱えてるスチくん、重いけどそれだけ大事なんだなって伝わる。倒れる直前の「すちくんが好きや」からの手の甲キスとか湿るやろ!!更新ありがとう🔥
黄 side
あれ…私
ほのかな暑さを感じる中で
不意に、ひんやりとした手がおでこに触れるのを感じた
汗ばんで張り付いた髪の毛を
優しく拭って耳にかけてくれる
ミコト
私は気になって
ゆっくりと目を開けた
スチ
ミコト
スチ
スチ
小さい子をあやすみたいに一定のテンポでトントンされて
それがまた、何だか心地よい
ミコト
スチ
ミコト
スチ
スチ
ミコト
風邪だったりしたら
主様に移しちゃうのは良くないことだって思ったけど
どうやら心配する必要はなさそうだ
ミコト
スチ
ミコト
ミコト
スチ
ミコト
スチ
スチ
ミコト
確かに
記憶がぼんやりしていたけど
倒れる前にらんらんがこっちに来てくれたのを見た気がする
スチ
少しだけ間をおいて紡がれるのは
謝罪の言葉
でも、ただのごめんねじゃない気がした
きっと…色んな感情が混ざった謝罪だ
スチ
ミコト
スチ
スチ
スチ
スチ
すちくんは、今まで見てきた中で1番苦しそうで
辛そうな表情をしていた
何か言わないといけない気がしたけど
上手く言葉が出てこなくて
代わりに私は、彼の元へ手を伸ばした
スチ
スチ
ミコト
懐かしむような声色に
私はやっと…不思議な気持ちの正体に気づいた
お城で出会って一緒に仕事をする機会が増えて
ずっと感じていた、不思議な気持ち
どこか懐かしいような…そんな感覚
舞踏会の夜呼ばれた、〝みこと〟っていう呼び方
夢の中でも、一緒だった
ミコト
ミコト
そう言うと
目の前の紅の瞳が軽く揺れて
静かにはにかんで、頷いた
緑 side
あれは…もう約10年前のこと
俺が11で、みことが8歳の頃だった
成績も功績も努力して多くあげた俺は
飛び級で従者学校を卒業することになって
もう卒業間近である、たった数ヶ月間のこと
ある日校内を散歩していると、普段ほとんど踏み入れる人のいない裏庭で
1人、座っている女の子がいた
スチ
ミコト
スチ
ミコト
女の子の従者があまりいないから
友達も少なくて…と
寂しそうに話した彼女
俺はそんな姿を見て、何だか放って置けなくなって
それから卒業までの間
毎日みこちゃんと話すようになった
好きなもの、好きなこと
所作の練習を一緒にしたり
花冠の作り方を教えてあげたり
ミコト
スチ
俺も、その時間が楽しみになって
いつしか、大切になっていた
眩しくて、優しい…お花みたいな子
俺の…初恋
けど、俺は従者としての任を命じられてすぐお城に行かなければならなくて
最後の挨拶をできないまま…卒業してしまった
何年経っても忘れられない
それくらい俺にとって大事な思い出
それを抱えながらも
らんらんを悲しませたくない
あんなに綺麗な笑顔を、絶やしちゃ駄目だと…その一心で
最後まで忠誠を誓うと決めて数年経った、その頃だった
ミコト
ミコト
ミコト
意図せず、再開することになったのは
スチ
すぐに気がついた
あの頃よりもずっと大人っぽくなって、凄く綺麗になっていたけれど
幼い頃から仕込まれていた美しい所作や、無邪気な笑顔は変わっていなくて
ミコト
スチ
ミコト
スチ
…みことがあの思い出を忘れていても尚
あの時みたいにすちくんって呼んで欲しいなんて思ったのは…俺の我儘
みことをみこちゃんって呼ぶようにしたのは、俺の気持ちを悟られないためだった
黄 side
全部…全部、思い出した
必死になってみんなに追いつこうと頑張っているうちに…薄れてしまった、優しい記憶
ミコト
ミコト
ミコト
スチ
スチ
スチ
ミコト
昔の記憶を思い出したことによって
今なら…分かってしまう
困ったように笑っているその顔も
口付けをされそうになった理由も
お城で再開した最初から…すちくんは、
ミコト
スチ
ミコト
瞼が重くなってくる
長時間話していたからだろうか
まだ熱があって…気づいたら意識を手放してしまいそうになる
スチ
閉じていく感覚の中で微かに
私の手の甲に唇が触れたのが分かった
返事はまだ聞けない
でも…良かった
忠誠心を大事にする貴方は、とても素敵だと思ったから
あまりにも、愛しむように見つめてくれた
それだけで幸せだったから