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これはある人が高校二年生の時に、親戚の家へ泊まった時の体験談です。
その家は、同年の春におじさんが亡くなってからと言うもの、不可解な事が度々起こっていたそうです。
その不可解な事とは
・部屋の電気をつける紐が風も無いのにグルグルと円を描く。気がついて見ると止まるが、目を離すとまた回り始める。リビング以外の全部屋で
・親戚が帰宅すると、誰も居ないはずなのに、誰かの気配がしたりお線香の匂いがする
などでした。
ただ叔父が亡くなっていた事もあり、親戚やその人も実害が無いので、「叔父が心配して来てくれてるのかな?」ぐらいに思っていたそうです。
ちなみに、親戚やその人には霊感が無いそうです。
その日は、夏休みと言う事もあり、親戚の家へ泊まりに行き、夜遅くまで従姉妹の部屋でゲームしていたそうです。
その人の家にはゲームが無かったので、親戚の家へ行く=ゲームが出来ると言う事で、楽しみにしていたそうです。
夜遅くまでゲームをして、深夜2時頃でしょうか?そろそろ寝ようと思って床に就こうとした時です。
何やら、ガリガリと音が聞こえてきたそうです。
ん?と思い、よーく聞いていると、外から部屋内を見えないようにしているすりガラスをこする音だと分かったそうです。
従姉妹は、その廊下に面した窓と平行して置いてあるベッドで寝ていたそうです。
音の原因が分かった時は、「先に寝たものと思っていた従姉妹が途中で起きて、自分を脅かす為にやっているのだ」と思ったそうです。
「〇〇やめろよ〜」と言いながらベッドの方に近づくと、従姉妹の手足はしっかりと布団の中に収まっており、嘘寝をしている様子も無かったそうです。
それに気づくと、何が起こっているのか、訳が分からなくなったそうです。
確かに音は鳴っています。
その音は部屋の内側から鳴らしているように感じるものでしたが、原因だと思っていた従姉妹は寝ています。
時間にすると1〜2分ほどだったらしいです。
音が止み、徐々に冷静さを保てるようになって、窓越しに廊下を見た時でした。
人が通ったらしいです。
廊下の向こうにはマンションの駐車場がある為、逆光のような形で照らされて、カーテンをしていても影だけは見えるのだそうです。
その影は左から来たのですが、窓の中央あたりまで来ると立ち止まり、明らかにこちら側を見たらしいのです。
それを見た瞬間、その人はパニックになってしまったそうです。
こちら側から影を見ても、向こうからはすりガラスやカーテンなどで部屋の中は当然見えるはずもないのに、こちらを向く影...
時間は長くは無かったかも知れませんが、その人はその影から目を離す事が出来なかったらしいです。
じっと見ていて、瞬きをするとその影は消えていたそうです。
その後、恐怖で寝れずゲームを再開したのは言うまでも無かったらしいです(笑)
翌朝、親戚にその話をして、その人は帰宅したそうです。
その後、あの恐怖から泊まりに行く事はありませんでしたが、親戚が夜中に同じ様に窓ガラスをこする音を聞き、音が止むといきなりテレビがついてお経が流れた事があったそうです。
後日、その人が体験した何日か前に、マンションの真上の階の方が自殺をされていたと聞いたらしいです。