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涼太(りょうた) 葉菜(はな)

葉菜

葉菜

涼太!

涼太

おはよ

葉菜

おはよう

葉菜

部活大変そうだけど、大丈夫?

涼太は私立高校のバスケ部に所属している

月に2回のオフがあるだけという、超ハードな毎日

今日はそれと別で、たまたまできた休みをデートに使ってくれている

涼太

うん

涼太

久しぶりに会えて嬉しい

葉菜

葉菜は知っていた

涼太

…な、なんか言って…

奥手すぎる彼がときどき勇気を出したあとは、黙るべきだということを

葉菜

ふふっ

葉菜

かわいいね

涼太

もうやめて…

まわりから見たら微笑ましい以外の何物でもない

葉菜

今日どうしよっか?

葉菜

どこか行きたいところある?

涼太

涼太

葉菜について行くよ

葉菜

そう?じゃあ映画見に行こ!

2時間後

葉菜

うぅぅ、ぐっ

涼太

いつまで泣いてるの…

葉菜

だって、こんなに切ないと思わなかったんだもん〜

涼太

はあ…これ飲んで

葉菜

ありがとぉ…

水を渡す涼太

こいつ、できる男だ

涼太

落ち着いた?

葉菜

うん、ありがとう

葉菜

こういうことはさらっとできちゃうんだよね〜

涼太

ん?

葉菜

なんでもなーい

それから軽く昼食をとり、流行りのコーヒーショップへ入店

涼太はバニラフラッペ、葉菜は抹茶フラッペを購入

※コーヒーショップです

葉菜

毎回同じやつ頼んで飽きないの?

涼太

え…

涼太

それ自分に言ってるよね?

葉菜

うん

涼太

あ、よかった

しばらく2人の間に沈黙が訪れる

今日、涼太は決めていることがあった

涼太

葉菜

葉菜

なに?

なんとなく、涼太の雰囲気を察して、葉菜の顔が強張った

涼太

あのさ…

葉菜

涼太は手間取りながら、鞄の中に手を入れる

コト

涼太

いつもありがとう

テーブルの上に置かれた、赤いリボンの巻かれた紺色の細長い箱

葉菜は状況が飲み込めていないようだった

葉菜

…涼太、耳まで真っ赤

涼太

いやっこれを…

涼太

どうぞ

震える手を伸ばし、箱を葉菜に近づける

葉菜がここまで思考停止すると思わなかった涼太は、だんだん平静を取り戻している

葉菜

開けていいの?

涼太

うん

ゆっくりとリボンを解き、箱を開ける

中に入っていたのは、ゴールドのネックレスだった

葉菜

かわいい…

小さなハート型の真ん中に、ピンク色の宝石が輝いている

葉菜

もしかして、ルビー?

涼太

うん、葉菜は7月生まれだから

涼太

あ、誕生日は別で祝うよ!

葉菜

うれしい…

葉菜

ありがとう

微笑んだ葉菜の目に、涙が浮かんでいる

驚きながらも微笑み返す涼太

涼太

うん

???

あれ…涼太?

涼太

葉菜

どうしたの?

涼太

いや…

外を見回すと、見覚えのある後ろ姿が2つ、走っていくのが見えた

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