瑠愛(るあ)
お母さんから聞いた話。
瑠愛(るあ)
私が幼い頃。
瑠愛(るあ)
姉の部屋から、
白い着物を着た。
白い着物を着た。
瑠愛(るあ)
女性の霊が現れる。
瑠愛(るあ)
それも何度もあって。
瑠愛(るあ)
必ず姉の部屋に現れる。
瑠愛(るあ)
私はそんな女性見たことが無い。
瑠愛(るあ)
その女性、悪霊だったんじゃないかって。
瑠愛(るあ)
だって、その女性が現れてから、
私に不幸が訪れるんだって。
私に不幸が訪れるんだって。
瑠愛(るあ)
確かに私は不幸だった。
瑠愛(るあ)
私はお母さんの話しを、
信じる。
信じる。
瑠愛(るあ)
今はあの女性の霊が、
現れることは無い。
現れることは無い。