〜真冬 side〜
彼方先輩達の受験も無事終わって、 早2週間が過ぎた
最近は、卒業式の練習を するようになってる
ここまで、早かったなぁ……
棗
真夏
学校からの帰り道、96ちゃんと 姉さんが、しんみりしながら そう言っていた
翔太
不意に、天ちゃんがそう聞いてくる
そらるさんに……あ、告白のことか
真冬
好きでいるだけって、 あの時そう決めた
だから、これ以上多くは 望まないつもりだ
真夏
真冬
僕が、後悔……?
真夏
真夏
真冬
僕はきっと、後者の方が辛いと思う
それなら僕は、何も言わずに、何も 知らずに、いつも通りのままがいい
真夏
真夏
後悔してほしくない、か……
棗
翔太
翔太
2人の言うことも一理あるし、 僕もよく分かってる
だけど、僕にそれをする勇気がない
真冬
今は、これだけ伝えておこう
もし未来の僕が何か行動を起こすの なら、起こせるのなら、今ここで 断っちゃいけないもんね
結局、僕に懸かってるっていうのは 変わりないんだけど
諦めの悪い、勇気のない僕に、 何ができるのかなんて分からないし
彼方先輩には好きな人がいる。 前に本人から聞いたことだ
もしそれが僕で、 告白して付き合えたなら
そんな可能性を望んでいる僕もいる けど、いざ告白しろと言われても、 僕は何も言えないだろう
真冬
僕次第で、嘘にも本当にもなる この言葉
もし頑張れたなら、 これを本当にできるんだろうか
そらる
まふまふ
夜の7時
ボクとそらるさんは、通話を 繋いで一緒に作業中をしていた
先輩の受験も無事終わったから、 また活動を再開していこうって ことになったんだ
そらるさんから送られてきた データを聞いてみる
まふまふ
そらる
しっくり来ない、か……
まふまふ
ボクが気になった箇所に、 少しだけアドバイスしてみる
そらる
納得してくれたらしく、 また作業に戻ったそらるさん
そらる
不意に、そらるさんが ぼそりとそう呟いた
いつの間にか、3年生の卒業式は、 もう3日後まで迫っている
まふまふ
昼休みも帰る時にも、 彼方先輩がいない
そういうことは時々あっても、 これからずっとってなると、 寂しさを感じる
そらる
まふまふ
何より、彼方先輩に 会えなくなることが寂しい
まふまふ
僕もふと思い出して、 そんなことを聞いてみる
そらる
まふまふ
それを聞いて、少し嬉しいと思って いる僕は、ひどいやつだろうか
まふまふ
そらる
そういえば、そんなこと言ってたっけ
まふまふ
そらる
今の言葉は、 僕の本音だったのかもしれない
一度は諦めたけど、やっぱり好き だから、希望なんてなくても、 また好きでいようと思った
好きでいるだけ、何もしない
そう思ってたのに、どうしても 僕は諦めが悪い
「何もできずに後悔するより、 何かしてからの後悔の方が、 僕はいいと思うな」
この前、天ちゃんがそう言っていた
僕だって、後悔するなら、最後まで 足掻いてからの方がいいと思う
そうじゃないと、前までの 僕みたいに、気持ちをズルズル 引きずって、きっと後悔する
……やっぱり、告白しよう
まふまふ
みんなにも言ったこの言葉を、 本当にする為に
何もできないまま、未来の僕が 後悔しないように
卒業式の日、あの桜の木の下で──
コメント
4件
うわああああ!!!!!!! そらるさん…あと3日で卒業かぁ… 私も寂しい……(なぜ?) まふくん頑張れ‼️大丈夫!君らは結ばれる! たしかに、言わないで後悔するより 言って後悔した方がいい!当たって 砕けた方が絶対にいい!!!!!!! そらるさんも気づけぇぇえええい!! そして、96月も早くくっつけwwwww 続き楽しみにしています🎶
あまちゃんナイスだがあまちゃんも頑張れ〜 という事はまふくんが告白するんかなぁ( ; ˘-ω-) 2人が出会った?桜の木の下でか...エモこんな青春してみてぇ〜