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続き楽しみです!!
デビルズパレス
主の部屋
ルカス
主
ルカスはそう言うと
わたしの額に手を当て
更に目元
口の中
定期的に行われる簡単な検診を
手際よくこなしていく
ルカス
主
ルカス
ルカス
主
ルカス
ルカス
ルカス
ルカス
ベットの縁に座る私に
向き合う形で床に膝をつく彼
いつもは見上げるばかりの視線が
すぐそこにある
主
主
主
ルカス
ルカス
主
ルカス
主
ルカス
大きな温かさが
頭を優しく滑る
ルカス
反射で向けた視線の先
主
息を飲むほど近くにある
金色の瞳
ルカス
ルカス
雪のように
やわらかく溶ける少し低い振動
主
ルカス
ルカス
主
ルカス
ルカス
主
主
主
ルカス
痛いほど知ってる
そうやって無理に何も聞き出さない
でも、私が1番欲しい言葉を
見抜いて
こんなに刻み込むように言ってくれる
主
ルカス
ルカス
ルカス
主
泣きたくなるぐらいの優しさ
溺れるくらいの優しさ
主
そのとき
コンコン
控えめに響くノックの音
主
主
向かう先を失った手をベットに戻す
ナック
主
ルカス
ナック
主
くぐもったナックの表情に 嫌な予感が部屋に立ち込めた
ナック
ナック
主
ルカス
デビルズパレス
主の部屋
夜
ラト
ラト
静かな暗闇に
すっと溶け込むような声
主
ラト
電気を消した部屋の中で自分が持つ燭台のロウソクに照らされた彼は
夜空に浮かぶ月のように美しく微笑んだ
主
とある任務の帰り
森の中で突如現れた天使の軍勢
対するラムリは1人
しかも悪魔の力を解放することも できない
それでも懸命に戦い
警報を聞きつけたナックがたどり着いた時には
傷だらけで地面に倒れているラムリのみがいたという
ラト
ラト
主
主
ラト
ラト
ラト
ラトの燭台を持つ手が少し下がり
同時に彼の顔は濃い闇をまとった
主
主
主
ラト
主
主
主
ラト
ラト
黒の中にゆらゆらと浮かぶ
青白い口元
そこから小さな笑みがこぼれた
ラト
ラト
主
ラト
ラト
主
ラト
波が引くように
すっとラトから笑みが消える
ラト
ラト
主
主
主
主
ラト
ラト
ラト
主
主
そっと差し出されたのは
折りたたまれたブランケットだった
ラト
主
ブランケットを羽織った私に
ラトの手が差し出される
ラト
ラト
悪魔執事のその囁きに包まれながら
恐る恐るとったその手は
少しひんやりと冷たいように感じた